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”美しき国インド” ~世界一周旅日記~ インド編 【第六章:第2話】雲と地平線の間

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6/25(伝説の宿、クミコハウス)

クミコハウス

ここでの1日は、
日の出を見ることからはじまる。

朝、5時。

クミコハウスの屋上に布団をひいて寝ている僕たちは、
空が白んできた事に気づいてむくむくと起き出す。


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インド人たちも、結構、屋上で寝ている


クミコハウスはガンジス河沿いに建っている。
朝の風を全身にあびながら屋上からガンジス河を眺める。


上半身裸で褐色の体をガンジス河につけて、
沐浴しているインド人が見える。
川岸でバシッバシッと洗濯した服を、
板に叩き付けて水を切っている人もいる。

河を横切っていく何艘かの手こぎボート。
空がほんのり赤い。

「すげぇ。」

感動を抑えきれなくなった他の日本人が、ため息をつきながらつぶやく。

皆、ガンジス河に見とれている。

目の前に、昔、教科書で勉強したガンジス河がある。
ガンジス河の向こうには砂浜のような砂の大地が悠然と広がり、
そのまた無こうには、緑の森林群が遠くの方まで続いている。

森林群の上の表面が赤く染まってくる。

森林群の奥から、太陽が少しだけ顔を出しはじめる。
まだ4分の1程度。
全体は見えていない。


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のぼり始めた太陽


色はオレンジでも黄色でもない。
真っ赤な太陽。
無言でそれを見詰める。

見つめている間も、
ガンジス河のサラサラという水流の音、
牛や犬達の鳴き声、
バシッバシッという洗濯物の水を切る音が聞こえる。

瞬く間に太陽はその全身をあらわし、
新しい日の訪れを皆に伝える。

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のぼってきた太陽


森から砂の大地、ガンジス河へと太陽の赤い一直線の光がスーッと伸びていく。
ガンジス河全体が赤色にきらめく。
波の高い部分が赤色をキラキラと反射している。
手こぎボートが赤く輝く河をゆっくりと横切っていく。

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神のような太陽


しばらくすると、

「みんな、ごはんだよーーーーー。」
くみこさんが、
きもったま母ちゃんのような大きな声で叫ぶ。

「よーーーー」の部分は普段は1、2秒伸びる。
調子のいいときは3秒以上伸びる。

皆、お腹をすかしたわんぱく小僧のように食事をもらいに
どたどたと1Fまで階段を降りていく。

みな無言でガツガツと朝食を食べる。

食事が終わると、

タブラーというインドの太鼓を習うために教室に通いに行ったり、
観光をしに行ったり、
インターネットをしに行ったり、
次の目的地に行くまでのチケットを買いに行ったり、

それぞれが好きな時間を過ごす。


夜7時以降になると、
街は停電しやすくなる。

一度停電すると、
長いとき3時間ほど停電が続くときもある。
そのため、この時間帯に外に出ると、
帰り道が分からなくなる可能性もがある。


皆7時以降は、
宿に集まり、
タブラーを叩いたり、
ギターを弾いたりしながら、
これまでの旅のことや、
お金を騙された経験談や、
たわいもない話に花が咲く。

夜10時くらいになると、
ごそごそと布団を屋上に持っていき、
屋上で星を眺めならがら寝る準備に入る。

そんな生活がクミコハウスでの生活。


インドは、
国境で出会った悪徳業者のような人たちもいるし、
もちろんここバラナシにも、
インドマフィアのような人たちもいる。

でも普通の人たちはとても親切で、とてもフレンドリーな人たち。
とても人懐っこい人たちだな。
と思う。

大切なことは、
親切にされた時、
その人が、本当に親切な人なのか?
それとも裏があるのか?
それを見分けることだと思う。

思ったのは、

日本語で突然声をかけてくる人。
友達でもないのに、
「ヘイ、フレンド」
などと言ってくる人たちは、
あまり信用をおかないほうがいいように思う。


<次号の旅日記は12月27日です!>

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