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”ネパール到着、デモの影響は?” ~世界一周旅日記~ ネパール編 【第五章:第2話】雲と地平線の間

これまでの旅日記はこちらをご覧ください↓


5/17(ネパール到着、デモの影響は?)


夕方
ネパール国際空港に到着

空港から、
首都カトマンドゥまでは車でおよそ40分強。
とりあえず、タクシーを探さないと。


タクシーをつかまえる際の、
値切り交渉は、頭の中でシミュレーションしていた。



多分最初は200ルピーくらいの価格を言ってくるんだろう。
こちらのはじめの言い値は100ルピー(170円ほど)でいこう。
値段交渉をして、
うまく120ルピーぐらいで折り合いをつけれたら成功。
うまくいかなくても、150ルピーくらいまでには料金を抑えよう。


空港を出た瞬間、
たくさんの客引きが僕を取り囲んだ。
(むぅ。動けない。)


客引きの1人が、
「100ルピー!」
と叫んだ。

(えっ?)
別の1人が、

「50ルピー!」
と叫んだ。

(なんでそんなに安いんだ?変だな?)


50ルピーという料金は、
安すぎて信用ならないので、
100ルピーと叫んだ男に声をかけた。


「ほんとに100ルピー?
それでカトマンドゥまで連れてってくれるの?」

男は、
「OK。OK。問題ないね。」
僕は繰り返して、
「じゃあ、ホーリーランド(ゲストハウスの名前)まで行ってくれる?
ほんとに100ルピーだよ。100だよ。100。」

「疑わなくていいよ。100ルピーでカトマンドゥへ行きますね。」
僕があまりに疑うので、男はそう返した。


男の車のところへまでついていくと、
タクシーではなく普通の乗用車が止まっていた。
「はっはっはっ。タクシーじゃないじゃん。」


と僕が笑うと、
男は、
「違いますよ。ちゃんとしたタクシーですね。ここを見てください。」
とナンバープレートを指差した。


ナンバープレートにはネパールの文字が書いてある。
「‥‥‥いや、読めないから。」
僕がトーンを落としてそう言うと、


「そうですね。ネパールの言葉は読めないですね。」
と男は返した。


カトマンドゥまでの車の中での雑談

男「国王はまだ、王宮にいますね。でももうすぐ出て行きますね。」

僕「国王に勝って、民主主義になって良かったですね。でも危険じゃなかったですか?」

男「危険でしたね。20日もデモが続いて、警官隊と何回も衝突しましたね。
でも、日本の政府が助けてくれましたね。
日本の政府も演説してくれましたね。
中国の政府は国王の味方をしましたね。
中国の政府は良くないですね。」

僕「へぇ。日本が助けたんですね。それは知らなかったです。」

男「でも、観光客が減りましたね。
まだ、デモをする可能性もありますね。
だから観光客が来なくて困りますね。」

僕「大丈夫ですよ。みんなネパールが好きだから、
ちゃんと落ち着くと、
たくさんの観光客がまた来るようになりますよ。」

男「そうだといいですね。」

(補足:
半月前、ネパールは、国王を頂点とする君主制が崩壊し、
市民が主権を握る民主主義国家へと変貌をとげた。)

カトマンドゥ近くになると、
男は、
「私の経営しているマウンテンゲストハウスというゲストハウスがあります。
そのゲストハウスをホーリーランドゲストハウスに行く前に見てもらえませんか?」
と言った。

(多分、この人が経営しているというのは嘘だろうな。
でも、マウンテンゲストハウスってところに僕が見学に行くだけで、
この人はマウンテンゲストハウスのオーナーから、
少しのお金をもらえるんだろうな。)

と思ったので、
「ホーリーランドに泊まるという気持ちは変わらないと思うけど、
見るだけだったらいいですよ。」
と協力することにした。


さっそくマウンテンゲストハウスへ向かい。

どんな部屋なのか見学をした。
とても綺麗。
日本のビジネスホテルのような趣がある。
心変わりがしそうだ。
でも、料金もそれに伴い高い料金設定になっていた。


マウンテンゲストハウスの見学を終え、
目的地、ホーリーランドゲストハウスへ向かう車の中、
男は言った。
「ホーリーランドゲストハウスでは、
マウンテンゲストハウスを私が紹介したことを黙っておいてください。
これはビジネスですから、
その事を言われたら、私は困ってしまいます。」

僕は、
「OK.I will tell about mountain guesthouse to hollyland guesthouse staff.
(分かりました。
僕はマウンテンゲストハウスの事を、
ホーリーランドゲストハウスの従業員に話しますね。)」

と答えた。

男がびっくりした顔をしてこちらを振り向くので、
僕は、ゲラゲラ笑いながら、
「冗談だよ。言わない。言わない。トップシークレットだよね。
でも、秘密にする変わりに、500ルピー僕に払ってね。」

と言うと、こんどは男もゲラゲラ笑い出した。


なんか、こういうところがネパール人の人のいいところ。
だから、ぼったくられても、だまされても怒る気になれない。


ようやくホーリーゲストハウスに到着した僕は、
一息ついて、すぐ通りをぶらぶらと歩いた。


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通りで撮影した写真

歩いていると、クマというネパール人の友達ができたので、
クマの家に遊びに行った。

クマの家にはクマの奥さんがベッドで眠っていた。
クマが言うには、最近2つ子の赤ちゃんが産まれたのだという。

注意深くベッドの上を見ると、
クマの奥さんの隣にとってもちっちゃい、2つの頭が並んでいた。

クマの家の中で撮った写真

生後7日目だと言う。
僕は写真を撮り、
あとで、
カラーコピーをしてその写真をクマにあげる約束をした。


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クマの双子の赤ちゃん



日本人のライブを見るために、
バーに出かけた。

ライブをしていたのは"十五夜"という名前のユニットだった。
とても元気がでて、そして、少しセンチメンタルな気持ちになる音楽だった。
楽しそうに、歌を歌ったり、ギターを弾いているのが印象的だった。

"ここにも、頑張っている日本人がいる。"
話をしてみると、
今回、音楽をつくるためにネパールに来たらしい。

東京を中心にライブをしているというので、

「また日本に帰ったら見に行きます。」

と約束をしてお別れをした。


<次号の旅日記は11月23日です!>

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