”瞑想修行” ～世界一周旅日記～ ネパール編 【第五章：第4話】雲と地平線の間
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5/31（瞑想修行へGO!!）
ネパールの中央南部。
カピラスバトゥと呼ばれた王国。（現在はルンビニという名前の町に改名されている）
仏陀はそこの王子として生まれ育った。
仏陀が発見し、
ピッパラ（菩提樹）の木のもとで実践し、
悟りを開いたとされる瞑想法は、
2500年以上経過した現在でも、
たくさんの人達の間で実践さてれいる。
ヴィパッサナ
これが、その瞑想法の名前。
自分の内面を観察することにより、
心に巣食う罪を取り除き、
身体を健康にし、
物事の真実を見極める力を得ることが目的らしい。
6年間インドで瞑想やヨガの修行をしているおじさんは言う。
「人間ってのはね、
外部から何らかの刺激を受けた時、
返す反応ってだいたい決まってるだろ。
人間の考え方ってのはコントロールされてるんだよ。
こういう意見を言われたらこう返すべきだ、とかね。
瞑想をするとそこの部分を考え出すんだよ。
他人が自分に意見を述べた時、
自分はこういう考え方をするけれども、それはなんでだろう？って。
あとさ、良く考えてしまう事とか、考え方の癖ってあったりするだろ。
じゃあ、なんでそんな癖がついたのか？とか、
いつからか？とか、
どんな体験をした時にそういう考え方をするようになったのか？とか、
考えるんだよ。
そして忘れていた昔のことをたくさん思い出すんだよ。
からまってしまっている糸をほぐしていく作業っていうかな。
そんな感じかな。
でも、瞑想は、本当、たちが悪いよ。
はまると抜け出せなくなるからね。」
明日から12日間、
ヴィパッサナの修行をするために寺にこもる。
修行が終わった時、
どんな自分がいるのか楽しみだ。
逃げ出さずに完遂できるよう頑張りたい。
瞑想修行の内容
広大な大地。
果てしなく続く砂漠。
死者の灰を運ぶガンジス川。
あらゆるものを隠しながら広がる緑の密林。
今からおよそ2500年前
北インドの大木の下に腰を下ろし瞑想し、
世界の真理を会得した１人の若者がいた。
その人者の名を、ゴータマ・シッダールタ、
またの名を、
ゴータマ・仏陀
という。
《ヴィパッサナ》
「バランスの取れた心は、他のバランスの取れていない心とバランスを取るために必要である。」
（Sayagi U Ba Khin）
「健全で調和のとれた社会、
それは社会を構成する個々がいつも健全で調和しているということである。
ただ個々が純粋で平和的であるということだけで、
われわれは社会に対して平和を期待することができる。」
（S.N.Goenka）
今、手元に
[VIPASSANA MEDITATION CODE OF DISCIPLINE]
という冊子がある。
これはヴィパッサナ瞑想を修行するものに渡される規律書。
簡単に主なその内容を以下に示す。
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ヴィパッサナを修行するものは以下の５つの戒律を守る。
１、どんな生き物も殺さない
２、盗みを働かない
３、性的な行動を取らない
４、嘘をつかない
５、陶酔するようなもの(酒、麻薬etc)、そのようなものを摂取しない。
以前に一度でもヴィパッサナを修行した経験のある者は、
上記５戒律に加えて下記３戒律を守る。
６、昼の１２時以降は食物を口にしない。
７、体にまとうアクセサリー類は全てはずす。
８、質素な部屋、質素はベッドを使用する。
今回はじめてビパッサナを修行するものに対しては、
夕方５時、食事の変わりにフルーツを摂取することが許される。
以下、全て遵守すべき規律である。
noble silence 沈黙
全ての修行者は朝から晩まで１日中、言葉を発してはならない。
また何かを意味するジェスチャーをおこなってはならない。
noble silenceとは体、言葉、心、全てを静かにすることである。
これを聖なる沈黙という。
separatation of men and women 男女の分離
男と女は完全に分けられる。
それは親、兄弟、恋人、友達に関わらず全ての男女にこの規律が適用される。
tabacco 煙草
煙草を吸う、ガムをかむ、食事を取っておいて後で食べる。
これらの行為を禁ずる。
food 食べ物
修行者はこちらで用意したベジタリアンフードを食すこと。
自分で食事を持ち込むことは認められない。
clothing 衣服
質素な服を着ること。
ショートパンツやショートスカート、
タイトな衣服は適当ではない。
outside contacts 外部との接触
一度修行場に入った後は外部との交流は遮断される。
もちろん手紙、電話、訪問者との面会、インターネットも不可である。
緊急事態の場合はこの限りではない。
music,reading and writing 音楽、読み書き
全て認められていない。
これらの音楽を聴く用具、音楽を奏でる用具、
読むための用具、書くための用具は最初にこちらのオフィスに預けること。
course finance 料金
この修行はお布施によって成り立っている。
お布施は、その人次第である。
the course timetable 時間表
4:00am 起床の鐘
4:30-6:30am 瞑想
6:30-8:00am 朝食
8:00-9:00am 瞑想
9:00-11:00am 瞑想
11:00-12:00noon 昼食
12:00-1:00pm 講師への質問、もしくは休憩
1:00-2:30pm 瞑想
2:30-3:30pm 瞑想
3:30-5:00pm 瞑想
5:00-6:00pm ティーブレイク
6:00-7:00pm 瞑想
7:00-8:15pm 講師の講和
8:15-9:00pm 瞑想
9:00-9:30pm 講師への質問
9:30pm 消灯
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<次号の旅日記は12月1日です！>
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