マガジンのカバー画像

3回、死ぬかと思った旅日記

40
運営しているクリエイター

2020年10月の記事一覧

”革命万歳” ~世界一周旅日記~ オーストラリア編 【第四章:第4話】雲と地平線の間

これまでの旅日記はこちらをご覧ください↓ 2/20(リストラ宣言)それは突然だった。 今日の仕事が終わった時、 ビッグボス(経営者)のマークから、 30数名いる作業員の半数程度が解雇されることが告げられた。 加えて、明日の仕事から給与体系が変わることが告げられた。 今までは時給制だった。 だからゆっくり働いても速く働いても給料は同じ。 明日からは報酬制になる。 これは果物を刈り入れた量で給料が決まる。 ゆっくり働けば給料は少ないし、 速く働けば給料は多い。 しかも、

”笑える話3選” ~世界一周旅日記~ オーストラリア編 【第四章:第3話】雲と地平線の間

これまでの旅日記はこちらをご覧ください↓ 2/15(ちょっと面白い話) 農場で知り合った日本人女性(Aさん)から聞いた話ある日、農場での仕事中、 Aさんはボスに呼ばれた。 「おまえの作業は遅すぎる、こっちへ来い。」 ボスはそう告げ、 Aさんを車に乗せ走り出した。 車が到着した先は沼だった。 ボスは突然裸になり、沼にザパンと飛び込み泳ぎだした。 そして、こう言った。 「気持ちいいぞ。お前も泳がないか?」 Aさんは怖かったので、 「いや、やめときます。」 と断った。 そ

”オーストラリアでファーマーになる” ~世界一周旅日記~ オーストラリア編 【第四章:第2話】雲と地平線の間

これまでの旅日記はこちらをご覧ください↓ 2/8(ビショビショになったテント)朝 5:00 宿から農場へ向かうバスの中。 シャカシャカとCDウォークマンから、 チベットの音楽が耳に流れ込んでくる。 バスが曲がるたびに、 体が右に左にと揺られる。 ぼんやりとした頭で空を見つめる。 ぼやけたうす青い雲 コバルトブルーとピンクのグラデュエーションカラーにそまる地平線 まだ、上空には夜の名残が残っている。 オーストラリアに着いて半月。 まだ、しっくりこない。 いろいろ

”オーストラリアで仕事を探す方法” ~世界一周旅日記~ オーストラリア編 【第4章:第1話】雲と地平線の間

これまでの旅日記はこちらをご覧ください↓ 1/21(再びのオーストラリア)ネパールで知り合った中国人の友達から、 先日、こんなメールが送られてきた。 I am still in KTM. due to the beginning of election, the maolists are supposed to make some trouble, so yesterday all the shops in Ktm are closed, people are not a

”ギャップ” ~世界一周旅日記~ チベット〜ネパール編 【第三章:第11話】雲と地平線の間

これまでの旅日記はこちらをご覧ください↓ 1/6(ネパールという国)"ネパール" 5日前、 僕は、 中国チベット自治区から、 国境を越え、 ネパールへ入国した。 目が細く、 鼻が低い、 中国人やチベット人。 そんな国から、 ネパールへ入ったとたん、 色黒で、 目が大きく、 鼻が高い人達があふれる。 当たり前のことだが、 国境を越えた途端の、そのギャップに驚く。 ネパールの街並み ネパールの道は、 地肌むき出しのデコボコした道であり、 道の両脇に有刺鉄線がはられて

”チベットの山越え” ~世界一周旅日記~ チベット編 【第三章:第10話】雲と地平線の間

これまでの旅日記はこちらをご覧ください↓ (前回までのあらすじ) ヒッチハイクでチベットを抜けてネパールを目指す。 しかし、エベレストの近くで、ヒッチハイクする車の通過がほとんど無くなり、極寒の地帯で2日間、立ち往生してしまう。 人生終わったか、と落ち込んでいる時、遠くに、通過しようとするバスの姿を発見する。 バスを見据えて、僕は、一直線に走り出した。 100メートルくらい走っただろうか? 鼓動がおかしくなってきた。 心臓が飛び出しそうだ。 しかし、たった100メート