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川澄氏と歴史 序章 導入篇

 現在或る場面に於ひて私は譯あつて大川澂雄と名乘つてをります。然し此れは本名ではありません。私は川澄といふ家に生まれ、育ちました。
 二つ以上の名を持つことは私にとつて都合が良く、其々全く違つた人間のやうに振舞ふことができます。

 まあ、そんなことはどうでも宜いのですが、今囘の主題は此の川澄といふ一族についてです。川澄氏の辿つた歴史を基として日本史(の極一部ですが)を語つてゆく、といふ壯大なテーマになつてをります。以下、今後の豫定です。

第一章 常陸大掾篇
第二章 小栗判官篇
第三章 水戸天狗黨篇

 此のやうな豫定になつたのは、川澄氏が
「桓武平氏→常陸大掾氏→小栗氏→川澄氏」
といふ變遷を辿つてゐるのが所以です。

 第一章はひよつとすると川澄氏は出てこないかもしれません。其れでも書かなくてはならない章なのです。
 内容は「平將門と平貞盛の戰ひ」「大掾氏の興亡」になると思ひます。時代的には平安〜戰國頃になります。

 第二章は「小栗氏の成り立ち」「鎌倉、室町期の小栗氏」「其の後の小栗氏」になると思ひます。時代的には平安〜江戸になります。

 第三章は「幕末期に於ける水戸藩の狀況」「水戸天狗黨の擧兵」「水戸天狗黨の西上と最期」になると思ひます。時代的には江戸〜明治になります。

 面白い文章が書けるかどうかは甚だ疑問ではありますが、ゆつくりと書いてゆかうと思つてゐます。情報のソースが殆どネットの記事であることも問題ですが、讀者は氣にしないで下さい。結局娯樂の文章ですからネ。

 以前書いた私のエッセイを讀んでくれた人、の何人かから御褒めの言葉を頂きまして、少しばかり調子に乘つてをります。が、果たして、今後書いてゆくだけの氣持ちを保つてゆけるでせうか。

 取り敢へず、乞ふ御期待下さい。

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