前後34年日記㊴ : 二重まぶた

一重寄りの奥二重を気にして、くっきり二重にしようと頑張っていた。

王道のアイプチは勿論、工作糊、セロハンテープなんて荒業も試した。

結果、一定期間二重の時期はあるものの、気がつけば戻っている。

段々と無駄に思えて、頑張るのを辞めてしまった。

だが、年齢を重ねていくと顔の脂肪が落ちてくるのか二重になった。

二重幅が拡がった。

それと合わせて瞼の皮膚が炎症を起こし、皺が増え、気付いたらくっきり。

あららラッキーと喜び、見た目にも馴染んできた頃、またも炎症が。

季節の変わり目は瞼が荒れる。

したら、いつのまにやら、見覚えのある奥二重。

お久しぶりのその顔は、三十路を過ぎた私の心根に良く合っていた。

そうだそうだ。この顔だった。シンプルで、主張がなくて。

今では、くっきり二重に戻りそうになると「やめてくれ自分」と願う。

そんな変化が、とても嬉しい。





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