Writing:クリテリア(評価基準)を満たさない文章は全て0点。
海外留学のライティングには、criteriaという言葉があります。
「こういう流れのまとまりを○つ以上書くこと」
「文字数は〇〇文字以上書くこと」
「出典は○つ以上、〇〇方式で最終ページにリスト化すること」
こういうところを見るから必ず満たしてね、というリストのことです。
スポーツでいうところのルールと同じであり
文章の質は別として、最低限守られていなければお話にならないのがこのクリテリアです。
私が日本人留学生のライティング添削を数多くこなす中で明らかになった事実があります。
このクリテリアが満たされていない文章が多いのです。
実態はもう少し深刻です。
クリテリアに何が書いてあるか分からないか、そもそも読んですらもいない
という人が少なからずいます。
「そんなの嘘だろ」と思われるかもしれませんが、チューターとして一次情報で何人も見ています。
これではお話になりません。
「なんとなく適当に書けば点がもらえる」という日本の中学生のままの調子で留学してしまったパターンです。
当然、返されたペーパーの成績は散々なことになっています。
こういう人にアドバイスしてきたことはまず一つです。
「criteria」の部分の文章を完ぺきに和訳しておくことです。
その上で、「これとこれとこれが要るな」とチェックリスト化しておきます。
究極、それだけを守って提出してしまえば0点になることは絶対にあり得ません。
ライティングのみならず、海外留学では数々のクリテリアが配られます。
クラス全体の成績の評価基準も、1回目の授業で必ず生徒に説明するのが義務になっています。
裏を返せば、「これでもう説明したから以後質問してこないでね」という意味にもなります。
「シラバスをちゃんと読みました・その内容について今後異議申し立ては一切しません」と生徒に誓約書まで書かせる教授もいます。
なにがあっても、クリテリアは絶対に抑えましょう。
…筆者、透佳(スミカ)