Foundation: 初歩・基礎はお買い得。なぜならバカでも理解できるから。
まず大切なことは、基礎部分を抑えてしまうことだという話を先程しました。
この方が高度な内容も理解しやすいということももちろんありますが、
最短で最高の結果を出す上では基礎を磐石にしておくことはもう一つ大きなメリットがあります。
コスパがいいのです。
つまり、努力の割に報われやすいのが初歩・基礎という分野なのです。
例えば、
「be動詞はIならam、Youならare、それ以外は単数ならis、複数はare」
「be動詞の否定文はbe動詞の後ろにnotをつける」
「be動詞の疑問文はbe動詞を先頭に置く」
ということを理解して覚えるのに、特別な才能は一切必要ありません。
もっと言うと、理解する必要すらありません。
「これはこういうルールなんだ」
と頭に叩き込んでしまうだけで得点できるのが初歩と基礎なのです。
これが難関校入試レベルになると、とても「頭に叩き込むだけ」とは言えません。
例えばこんな問題が出ます。
同音異義語というのは、例えばweatherとwhetherのように
発音は全く同じだけれどもスペル・意味が違う単語のことを指します。
こればかりは多少のセンス・ひらめきが必要です。
日頃どれだけ熱心に文法問題を解いているつもりでも、出てこない子は全く出てきません。
(逆に出てくる子というのは上の問題は10秒も考えずにスパッと答えが出てきます)
難関校により確実に合格しておきたい場合はこういう問題も慣れておく必要がありますが、
そうでない限りは別にこんな高度な問題を解ける必要はありません。
あくまでも教科書に載っているようなレベルの単語・文法・例文を
不自由なく機械的に使いこなせるようになるだけで良いのです。
そして、それを可能にするための環境は近年急速に整ってきています。
映像授業が良いのは、対面授業だと集中できないタイプの子にも合うことだけではありません。
「どれだけ教科書を読んでも、どれだけ授業を聞いても理解できない」
という子にこそ、映像授業はぴったりであるということです。
一度で分からなくても何度でも巻き戻して聞き直すことができますし、
そもそもどんなに英語が苦手でも誰でも一発で分かりやすく理解できるように作られています。
そうやって覚えたできたてほやほやの知識を使って
その場で練習問題まで解くことができたりもするので、
定着という意味でも心配がありません。
「buyとcookとdoはfor meで、それ以外はto meで受ける」
と昔であれば丸暗記を強要するような解説が並んでいたものが、
「誰かがいることが前提となる動詞はtoで、誰かがいなくでもできる動詞はfor」
と誰にでも分かるような説明がどんどん開発されています。
こればかりは今現役で学生をやっている子が羨ましく思えてくるものです。
これが昔だったら、
学校の授業で理解できない人は「バカ」として置いてけぼりにされていました。
それが今では、誰にでも分かるような方法で初歩・基礎は説明され尽くしています。
それらを網羅するだけで、一定の結果を出せるようになります。
この恩恵に預からない手はないのです。
…筆者、透佳(スミカ)