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留学のスタンス:英語が全く話せない人は、海外留学してもムダ。

海外留学と聞くと、

「英語が話せるようになりたいので留学したいです」

という人が登場します。

とんでもありません。

海外留学行きの飛行機で英語が全く話せない人は、周回遅れです。

現地では容赦無く、英語を話す機会が一気にドカンと訪れます。

より正確に言えば、国境を越えた瞬間に生活の全てが英語になります。

「留学生だから」という言い訳は一切通用しません。

本当に全く話せない人は、空港の入国審査で止められます。

そこを通過したとしても、大学まで自力で行くか、連れて行ってくれる人とやりとりする必要があります。

大学についたら、オリエンテーション・書類手続き・履修登録と作業の嵐です。

当たり前ですが現地の授業も、そしてカフェテリア・病院・郵便局等々、何から何まで英語です。

最低限の英語力がすでに備わっていないと、お話にならないのです。

確かに、現地の人々は「留学生だから」と話すスピードを加減する程度のことはしてくれます。

ですが、聞き取れたとしてもその言葉の意味が分からなかったらアウトです。

What’s your major?と聞かれて、

「メジャーってあれかな、長さを測るやつか、または野球のことかな」

と考えているようではコミュニケーションが成立しません。

笑い事ではなく、こんな状態で現地入りしてしまう学生が多いのです。

その度胸は凄いですが、本来そんなところで発揮するものではありません。

大原則として、海外留学は

英語それ自体を学ぶ場ではなく、英語を使って何かを学ぶ場です。

英語それ自体を学ぶのなら、何も無理して留学しなくてもいいのです。

現代は、日本国内だけでも英語が話せるようになるほど恵まれた時代です(現にそういった人がどんどん登場しているように)。

最低限の英語力を日本で身に付けた上で、留学に行きましょう。


…筆者、透佳(スミカ)


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