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Foundation: 報われない子は教科書をバカにする。報われる子は教科書に忠実。

ダメな子は最初の一歩目から既にダメであり、

まずはその一歩目から全て治す必要がある…という話を先程しました。

その最たるものが、初歩・基礎です。

初歩とは学校の教科書の説明に載っているようなレベルのもの。

基礎とは学校の教科書の例題・類題として載っているようなレベルのもの。

少なくとも英語という科目において、

ダメな子というのは揃いも揃ってこの「初歩・基礎」がまるでダメです。

まるでダメなのに、長文読解を相手にしてうんうん唸りながら

「先生、私って何が間違っているんでしょうか」

と平然と言ってくるのです。

まさにそういうところがダメなのです。

単語もダメ、文法もダメだというのに長文なんて絶対に読めません。

単語と文法の集合体が長文読解だからです。

この話を読んでさっと気付いて、もう一度ゼロから初歩・基礎をやり直せる人は見込みがあります。

素直だからです。

ここで、

「私はそんなレベルなんてとっくに理解している!」

「オレを馬鹿にしているのか!」

と踏ん張ろうとする人に限って、「そんなレベル」もろくに理解していません。

それを認めようとしないのです。

認めようとしないから、いつまでたっても標準・発展レベルの問題を相手に

腕組みをして瞑想しているだけで勉強した気になってしまうのです。

これに対して、「できる子」というのは決して初歩・基礎をバカにしません。

標準・発展レベルの問題を解いていてつまった時は、いつでも初歩や基礎に戻ることができます。

「そういえばこの単語ってどういう意味だっけ」

「この文法は何が使われていて、どうやって解釈すればいいのだろう」

その上で分からないものがあれば、堂々と

「中学1年生向け」

「初心者向け」

の教材を開くことができるのが優等生です。

現時点で中々報われない子が、倒れそうになる発言をこれからします。

どうか心臓の鼓動を整えて読んでもらいたいのですが、

できる子に限ってビックリするくらいプライドが低いです。

できない子に限ってビックリするくらいプライドが高いです。

成績とプライドが反比例していると言っても言い過ぎではないのです。

できる子はいつでも頭を下げて調べたり人に聞いたりすることができますから、

時を経るにつれてどんどん頭が良くなっていきます。

「分からないことは解決するのが普通」と考えているからです。

できる子はいつまでたっても頭を下げたり人に聞いたりできませんから、

時を経るにつれてどんどん頭が悪くなっていきます。

「分からないことを分からないと言うのは恥ずかしい」と考えているからです。

これでは差は縮まるどころか、どんどん広がっていきます。

こうやって二極化していくのです。

つまるところ、初歩を馬鹿にせず、初歩に忠実に学べばそれだけで最悪の事態を免れます。


…筆者、透佳(スミカ)

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