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Goal Setting: 究極、全ての動機は「モテたいから」でいい。

私から告白します。

私が塾に通い始めたのは中学2年生の夏のことです。

結局、高校3年生までの4年半ほどその塾に通い続けました。

授業はせいぜい週1〜週2程度ですが、私は塾が空いている限り毎日自習で通い続けました。

日曜日だろうが祝日だろうがクリスマスだろうが年末年始だろうが、

部活が夜遅くなって塾に着く頃には30分くらいしか勉強できなかったとしても

教室長が教室のドアを開けてくれる限り一年中毎日必ず通い詰めました。

私は大学受験はしなかったのですが、

高校3年生の時には大学受験生と同じメニューで

学校のない日は朝から晩まで塾で勉強していました。

受験生と同じテンションで肩を並べて勉強していた自負があります。

これは私が勉強が好きだったからではありません。

その塾に私の好きな子が通っていたからです。

これ以外に理由は一切ない…は流石に言い過ぎですが、

これに比べると全て些細なものです。

その子が定期的に来るのは授業がある週1回〜週2回です。

それ以外の日は来ない確率の方が高かったでしょう。

それでも私は毎日通い続けたのです。

当時の私にとっては、塾がその子と同じ空間を共有できる唯一の場所でした。

一応中学校の同級生でしたが、クラスが被ることがなく学校では滅多に会いませんでした。

「少しでも会える確率があるなら」と、その子の授業日はもちろんのこと

授業がない日も皆勤賞でひたすら通い続けました。

今ではグレーですが、夜の帰りが12時を過ぎることもザラでした。

その子がいれば「よし!頑張るぞ!」と勉強に精が入っていましたし、

いない日でも次の出会いを楽しみにして黙々と勉強に取り組んでいました。

そうやって毎日黙々と勉強しつつ、

時折彼女に会って同じ時間と空間を共有するのが当時の私にとっては最高の快感でした。

繰り返しますが、こんなことができたのは私が勤勉だったからではありません。

不純だったからです。

ひたすら不純だったからこそ、とことん勉強し続けることができたのです。

好きな子の前で勉強していない様子を見られたら、恥です。

学力が上がっていないことが好きな子にバレたら、恥です。

逆に、黙々と勉強している様子を見てもらえるのは最高の快感です。

テストの点数を褒めてもらえたら、最高の快感です。

「中学生〜高校生ってそんなにも単純なんですか」

という声が聞こえてきそうです。

残念なことに、中学生〜高校生はそんなにも単純なのです。

ここまで読むと完全に男子生徒のようですが、もちろん女子生徒にもこういった例はあります。

それを私は教える側としても複数例見てきました。

もちろん「あの人のために頑張っているのね」と露骨に口には出しません。

それは色々と問題になってしまいます。

それでも、「同じ塾のAさんにいいところを見せるために頑張るBさん」

の構図を見ると過去の私を見ているようでつい応援したくなってしまうのです。

(したくなる、というより実際に積極的に指導するのですが)

好きな子のためなら、人はできることはなんとしてでも全部やります。

勉強のモチベーションとして見れば、これは最強です。

毎日ドーピングを打っているようなものです。

他が同じスペックであれば、勉強ができた方がモテます。

古代のメンズがマンモスを狩ってきて女性に「どうだ!」と自慢するように

現在のメンズは高得点を取ってきて女性に「どうだ!」と自慢するのです。

(逆も然り)

ある意味では古代から人間は何も進歩していないのかもしれません。

ですが、私は(私が言うのもなんですが)これは素晴らしいことだと思っています。

勉強のべの字もなかった子が、高い目標(高嶺の花?)を掲げて日々燃えるように勉強し続ける。

良いことじゃないですか。

それで受験本番で勝てば官軍なのです。

好きな子のために勉強して、好きな子のために合格を勝ち取りましょう。

そして思いっきり自慢して、その勢いで告白…は少し言い過ぎかもしれませんが。

私はそれに近いことをやったことがありますが、またそれは別の機会に。


…筆者、透佳(スミカ)

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