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Goal Setting: 目標が具体的であればあるほど、そこに至るまでのプロセスも具体的になる。

入試対策に限らず、全ての勉強には一つの共通点があります。

それは

目標が具体的であればあるほど日々の学びも具体的になり、

逆に目標が抽象的であればあるほど日々の学びもいい加減になる

ということです。

たとえば「英語が話せるようになりたい」という人がいたとしましょう。

ここでただ「英語を話したい」で終わっている人は、中々その目標を達成できません。

勉強しようにも、いったい何が目的の英会話であるかが分からないからです。

一言に英会話といっても、多種多様な目的があります。

ビジネスで使いたい人。

資格試験で使いたい人。

旅行や観光で使いたい人。

映画鑑賞や小説といった趣味で使いたい人。

私は以前英会話教室で勤務していたのでよく分かるのですが、

ビジネスならビジネス向け、資格試験なら資格試験向けという風に

ある程度特化して勉強しないと

全てが中途半端なままあっという間に1年たってしまうのが英会話という習い事です。

あっという間に1年たってしまう人に限って、全く上達していません。

英会話教室に通っても話せるようにならない人の特徴は、具体的欲望がないことです。

ただなんとなくレッスンを受けているので、

「楽しかった」

で終わってあとはそのまま頭から抜けていきます。

予習もしませんし、復習もしませんし、テストもしません。

特にこれといった目標もないので、やる気も起きません。

生活上における英語学習の優先順位が下がっていくので、次第にレッスンを休みがちになります。

こうやって教室から足が遠のいていきます。

これではいつまでたっても英会話は上達しません。

なぜこうなってしまうのかと言えば、「こうしたい」というのがないからです。

目標がないと、そこに至るまでの全てが曖昧になるのです。

逆に言えば、

「半年後の会社のMTGで、専門分野も含めて質疑応答まで一通り対応できるようになっておきたい」

「質疑応答はいいから、プレゼンなどの一方的に話す内容だけ徹底的に磨きたい」

「細かいところは通訳に任せるから、大きな方向性の商談は自力でこなせるようになりたい」

といった具体的な目標が既に決まっている人は強いです。

やることがもう決まっているからです。

やることさえ決まってしまえば、あとはその人がそれをやるか否かだけの問題です。

指導側の仕事も、やることが決まればあとはそこまでサポートするぐらいです。

こうして数ヶ月〜半年ぐらいでさっさと英会話教室は卒業して

ずっと目指していた用途で英語を実践しながらさらに英語力を伸ばしていくというのが

私の見てきた「デキる人」の共通点でした。

この連載は主に受験勉強がテーマですが、考え方は全て同じです。

よく「目標は高く持て」と言われますが、

目標が高いか低いかは実際にそれを目指すその人が決めることであって

本来周りの人がとやかく言うことではありません。

大切なのは高さではなく、具体性です。


…筆者、透佳(スミカ)

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