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PostStudyAbroad:留学エピソードは、ホラを吹いた者勝ち。

留学経験者に限らず、あなたの周りでも最低一人は「この人の話はいつも面白くて笑える」という人がいるでしょう。

話が面白い理由には、基本的に以下三種類あります。

① 経験・体験それ自体が面白い(中身)
② 話し方が面白い(伝え方)
③ ①と②の両方

ここで大切なのは、この内①の人はほとんど存在しないということです。

①はつまり、「自分が経験してきたことをそのまま話したら面白くなっている」ということです。

他人にはそう出来ない、相当希少価値の高い体験をしていなければ不可能です。

「何十回も死にかけた」「世界190カ国以上全部行った」「オリンピックで金メダルをとった」レベルの体験です。

極端な話、このレベルの体験を持つ人に話術は必要ありません。

自分が思った通りのこと・覚えていることをそのまま話せば、周りは勝手にありがたく評価してくれるからです。

ですが、海外留学はこのレベルではありません。

あなたの周りにも、留学経験者は複数人の顔が思い浮かぶはずです。

国際色豊かな学校や企業にいる方だったら、「あの人もこの人もみんな海外経験がある」となってしまいます。

希少価値だけで勝負するには、留学は少し心許ないのです。

そこで先述の②の登場です。

話それ自体が面白くないというのなら、方法は一つしかありません。

面白い話であるかのように話すことです。

その方法がホラを吹くことです。

ホラという言葉がキツい人は、「多少の脚色」と言い換えてもいいでしょう。

これだけは声を大にしてお伝えしておきますが、ホラとウソは違います。

ウソは文字通り、真実0%です。

これに対してホラは、1%以上は真実が含まれています。

この1%を、物語として膨らませるのです。

例えば私が「好きな食べ物はザリガニです」と言ったら、これはホラです。

留学中にザリガニは何度も食べたことがありますし、別に嫌いな味でもありません(いわゆる甲殻類の味に近い)。

フライでもいいですし、案外シンプルにボイルにしても美味しくいただけます。

極端なことを言えば、ここで大切なのは言っていることが100%真実であることではありません。

「話が面白い」という事実が大切なのです。

ここでまた、場合分けをしてみます。

① 本当の話をしていて、面白い
② 本当の話をしていて、つまらない
③ ウソ・ホラの話をしていて、面白い
④ ウソ・ホラの話をしていて、つまらない

最高なのが①なのも、最低なのが④なのも、全員知っています。

問題は2番目に良いのがどちらかということです。

ここで正直者の優等生は、②(本当でつまらない)を選んでしまいます。

ですが、②は聞いていて退屈です。

社会に出ると分かりますが、「実際の話を話しているけどつまらない」というのは最悪です。

二度と話を振られなくなります。

ですが③(ウソ・ホラだけど面白い)は、話が面白い分聞き手側も楽しく聞いていられます。

流石に真実ゼロ・100%でっちあげでは怒りますが、少しでも真実が入っていれば「まあ面白いか」となるのです。

これは聞き手の立場になって考えれば絶対に分かります。

「退屈なノンフィクション」より、「面白いフィクション」の方が一億倍上です。

留学エピソードで「真実をそのまま話せば面白いもの(①)」は、かなり希少です。

場所どころか名前すら聞いたことがない国に留学するレベルの希少性が必要です。

だからこそ、90%以上の「ふつうの留学生」は話術で勝負です。

留学経験者でしかも話が面白いとなれば、周りからの評価は急上昇します。

最後に断っておきますが、②を磨き抜くことと同時に王道の①(本当で面白い)で勝負することも忘れてはいけません。


…筆者、透佳(スミカ)


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