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年賀状はラブレター。

私には今も年賀状を送る習慣があります。正確にいうと、3年前から送るようになりました。

中学を卒業した辺りから22歳になるまでは年賀状の文化からは相当距離があったと思います。子どもの頃は毎日会う友人にイベント的に送っていたそれは、大人になっていくにつれお金と手間がかかってゴミになる不必要なものへと変化していきました。

SNSで人との繋がりが容易になった今。私の周りでは年賀状を毎年用意している人はほとんどいません。

そんな私がどうして年賀状を送るようになったのか。

それは人との出会いが理由でした。

20歳になったと同時にフィジーに留学し、オーストラリアへワーキングホリデーとして移住。帰国後国内でリゾートバイトをし、韓国留学。

そうやって色んなところに飛び回ったおかげで、今では大好きな人たちが各地に住んでいます。

一定の期間、暮らしを共にした人たち。数ヶ月という短い期間でも、たくさんの記憶があり、それらを思い出すたびに、「あぁ、あの人に会いたいなあ」1人1人に想いを馳せたりするんです。

ただ。

やはり全国各地に散り散りになっている"あの人"達全員と再会するのは至難の業。

いつかまた会いたい。

そう思っていても、人間の記憶や想いというのはそんなに長期間もつものではないですよね。

月日の流れで思い出はうすまって、その人のことも忘れていく。それを想像したときに、

え!やだ!忘れたくない!そして、忘れて欲しくない!😫

と、半分駄々をこねるような感情になりました。しかし、定期的に連絡をとるには、別の世界に住みすぎていて共通の話題もない。電話もメールもSNSもなんだか無機質で無意味に思える。

じゃあどうしよう。

それで思いついたのが、年賀状。


共通の話題がなくても
顔もあまり覚えていなくても
今年一回も会っていなくても

「あ、すみちゃんからだ」
って一瞬だけでも私を思い出してくれたらそれでいい。

あとの364日は、全く関係のない毎日だったとしてもせっかく繋がった糸を知らぬ間に切ってしまわないように。

「私はあなたを覚えています。そしていつかまた会えることを楽しみにしています」


年賀状は、私にとってそんな気持ちを伝えるラブレターのような役割。毎年日本以外にもあらゆる国に住む人たちに少しのメッセージを添えて送っています。

この文化があって良かった。


みなさんも、昔一緒に時を過ごした友人で理由なく疎遠になっている方がいたら、恥ずかしがらずに送ってみてください。


きっと喜んでくれるはずですよ。




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