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子どもの習い事/現役インストラクターが水泳を強くおすすめする理由

何年にもわたって、水泳は人気の習い事ランキングで常に上位をキープする習い事のひとつですね。
人間は生まれつき泳げる生き物ではないので、練習しないと泳げるようにはなりません。

学校では、水泳に充てられる授業の回数も少ないですし、その中できちんと「水泳」を習得するのは難しいと思います。
特に、「水泳に苦手意識を持っている」、「水に対して恐怖心を持っている」子どもには、学年関係なく水泳の授業はハードルが高いと思います。

やはり、スイミングスクールに通って習得するのが確実だと思います。
算数や英語など、苦手な科目があれば塾に通って成績向上を目指すのと同様、水泳が苦手なのであればスイミングスクールに通って苦手意識を取ることをおすすめします。
「算数や国語はできないと困るけど、泳げなくても別に困らない。」という声も時々見聞きしますが、それはそれで正しいとも思います。
ですがそれでもわたしは、習い事として「水泳」を強くおすすめします(声を大にして(笑))!

そこで、現役インストラクターのわたしが、「水泳を強くおすすめする理由」をひとつずつ詳しく書いていきます。

①水難事故防止

これは、一番強くおすすめするポイントなので、最初に挙げました。

夏になると、プールや海、川などでの水の事故のニュースが目につきますが、毎回、本当に心苦しくなります。
もちろん、整備されたプールと屋外の川では状況はまったく違います。
ただ、「呼吸動作を知っている」「落ち着いて上を向いて浮ける」かどうかだけでも、生存率はまったく変わってきます。

そういう意味でも、水泳を習うということは泳げるようになるだけでなく、自らの命を守るための手段でもあるとわたしは考えます。

②無酸素運動であり、有酸素運動でもある

水泳は、「水の中で息を止める・鼻から息を吐く・顔を上げたら口から吸う」という呼吸動作を繰り返しながら前に進みます。
つまり、
息を止める=無酸素運動
と、
息を吐いて吸う=有酸素運動
を繰り返しながら泳ぐことになるので、効率よく心肺機能を鍛えることができます。

③全身運動かつ左右対称の動きをするので、体全体に均等に筋力がつく

水泳は全身運動であるのはもちろん、左右対称の動きをするので、左右で均等に筋力がつきます。
わたしも、握力はだいたい左右同じくらいです(数年前に測ったときは左右とも31kgくらいだった気がします)。
利き手、利き足はもちろんあり、水中でまったく同じ動きができるかと言われると難しいですが、泳いでいるときはなるべく同じフォーム・強さで泳ごうと意識するので、自然と左右の筋力がほぼ同じになります。

そして、水泳をしていると筋肉と体脂肪がバランスよくつきます。水に浮くためにはある程度の体脂肪が必要で、逆に筋肉がムキムキだと泳ぎにくいです。
だからわたし、めっちゃ浮くんだなぁ……。年々浮きやすくなってる気がしないでもない……。

④骨折などの怪我が少ない

水泳は、ほかのスポーツと比べて怪我が少ないです。
プールサイドで滑ったり(だから歩けって言ったよね)、人がいっぱい泳いでるところでの接触事故など、特殊なケースはありますが、基本的に個人競技ですし水の中で浮力もあるので、骨折などの怪我のリスクは少ないです。

⑤体とともに心も成長する

スイミングスクールにはそれぞれカリキュラムが存在します。
スクールにより異なりますが、進級制度を設けているスクールが多く、例えば、「ひとりで蹴伸び2m進めたら〇級合格」、「クロールを25m以上泳げたら〇級合格」など、合格基準を満たせば次のステップに進めて、上の級になればなるほど少しずつ難易度が上がっていくといった具合です。

わたしが務めるスクールも進級制度があり、最初は水慣れからはじめて、少しずつ一人でできることを増やしていくカリキュラムになっています。

子どもたちが練習を繰り返して、「できない」と「できた」を積み重ねて、いろんなことを少しずつできるようになっていくのを見るのは本当に嬉しいことです。
子どもたちは「呼吸がうまくできなくて悔しい。」、「今日は先生に上手にできたねって褒めてもらえた!」、「今日は初めての級だから、不安だな。」「合格できて嬉しい!」、など、いろいろな感情を抱きます。

子どもたちは練習・進級を通して「楽しい・不安・うれしい・悔しい」という気持ちを育み、成功体験を積み重ねて、自己肯定感を高めていきます。

最後に

いかがでしたでしょうか。
もし、小さいお子さんがいる方、お子さんに何を習わせようか検討中の方は、水泳を選択肢に入れていただき、本記事を参考にしていただければと思います。

水泳って、本当に楽しいです。
ぷかぷか浮く感覚も、水面をスーっと進む感覚も、わたしは大好きです。
一人でも多くの人に「水泳って楽しい!」と思ってもらえるように、今日もわたしはプールに入っています。

今後は、スイミングスクールを選ぶ際の参考になるような記事も書いていこうと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。


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