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雨の日が好きな話

皆さんこんばんは、澄田美稲(すみだみね)です。

今回話したいなと思っているのは題名にもある通り、私が雨の日が好きだということ。

少しお付き合いいただければ幸いです。

「好きな天気」というのは往々にして話題に上がることだと思う。
初めて会った人に話すような事ではないにせよ、ある程度仲良くなった人とふとした時になんとなく、話すことだ。

本当に何気ない話題だし、なんなら内容としての重要度は全くもって高くないのだが、不思議とその人の性格が垣間見える話題でもあると思う。

晴れの日が好きな人は多い。清々しい心持ちになるし、洗濯物は乾くし、外にだって出かけやすくなる。大抵のイベントは晴れの方が楽しめる。

雪の日も好きな人は多いと思う。住んでいる地域によるとは思うが、雪が降っている光景というのは幻想的であり、雪景色は実に耽美的だ。都会に降る雪であってもその美しさは衰えることを知らない。

そんな中で、雨の日が好きだという人に私はあまり出会ったことがない。もちろんゼロでは無いが、少数派であろうことはほぼ間違いがない。
雨の日は好きな日どころか嫌いな日とする方が多い。気分は落ち込むし、じめじめして気持ち悪いし、外出の予定は無くなるし、洗濯はできないし、全体的に薄暗くなるし。何より濡れる。

でも私は雨の日が好きだ。
外に出る予定がある時は確かに少し面倒な気持ちになるが、特に予定もなく部屋に引きこもっているような日(基本インドア派なので…)に雨が降ったら、私的には気分が上がる。

何よりもまず雨音が好きだ。雨の強さによってリズムもボリュームも変わるあの音が好きだ。一瞬たりとも同じ音は存在しなくて、その時聞いた音がまた再生されることは今後永遠に無いのだろうと思うと、この一瞬の雨音がどうしようもなく愛おしくなる。

そして雨が降った時の環境の変化が好きだ。いつもは人の多い通りも雨が降ると人影が減り、静かになる。見知った街のはずなのに、雨の日だけはちょっとだけ違う街になる。
水たまりが出来た道路に写る、いつも行く本屋の看板がなんとも言えず美しい。そこから私が知らない世界への入口が開いているような気さえしてくる。

だから私は、雨の日に傘をさして散歩をする時間がどうしようもなく好きだ。傘にあたる雨音を聞きながら、いつもと違う街中を歩き、沢山のことを考える。この時だけは自分の部屋じゃなくても自分の世界を感じることが出来るし、私の傘の下は、誰にも邪魔されない私だけの世界だと思える。

今度、休みの日に雨が降ったら。皆さんも傘をさして特に目的地もなく歩いてみるのも、たまにはいいのではないでしょうか。

ここまでお付き合い下さりありがとうございました。
また、noteでお会いしましょう。

澄田美稲


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