人生そんな簡単に変わったりしない。だから大きく変われるんだ
残念ながら、人生そんなに簡単に変わったりしない。
変化はあるとき突然訪れるけど、そんな頻繁にやって来るものでもない。
でも、その変わらないこと自体に意味があるような気がしている。
毎日走ったって何も変わりやしない
僕は、2019年に入ってから毎日走っている。
一日も欠かさず毎日だ。
雨が降ろうが、
風が吹こうが、
台風が来ようが、
風邪を引こうが、
足が痛かろうが、
仕事が忙しかろうが、
飲み会帰りだろうが、
旅行先だろうが、
出張先だろうが、
海外だろうが、
何があろうが本当に毎日走っている。
「証拠はあるのか」と言われても、証拠を出せる。
8月25日時点で237日連続で走っているのだが、ここまで来ると1回1回のランはさほどしんどくない。
体の状態によっては余裕でゴールできる日もある。
でも、今日までの237日で変わったことと言えば、そんなものだ。
それ以外は、特に何も変わっていないのだ。
人生そんな簡単に変わったりしない
237日も走っていると、ときどき意味がわからなくなってくる。
僕が毎日毎日走っている意味が。
何も変わらないのに、ただ汗かくだけなのに、僕はなぜ毎日走ってるんだろうか。
そもそも、僕は本当に毎日走ってるんだろうか。
結論から言うと、特に意味はない。
元旦に自分で決めて、宣言したから意地でやってるだけだ。
別に今辞めたって誰にも怒られないし、走り続けたって誰も褒めてくれない。
確かに言えるのは、「人生そんな簡単に変わったりしない」と僕の足が教えてくれているということ。
毎日毎日走り続けたって、見る景色は毎日ほとんど同じ。
その現実を僕は毎日目の当たりにしているのだ。
大きく変われるのは、変わらない日々を過ごした人だけだ
でも、人生が変わるその瞬間は、誰にでも平等に訪れるものだろうか。
いや、絶対に違う。
その準備をしてきた人にだけ訪れるものだと思っている。
以前、僕と同い年のある女優さんにTwitterで絡みにいったとき、こんなリプライをくれた。
「『目の前にチャンスが訪れたときに、それを掴めるだけの準備はできていると言えるのか?』といつも自分に問いかけています!」と。
女優さんは毎日毎日稽古をして、地味なトレーニングをして、やっとドラマなり演劇に出ることができる。
稽古やトレーニングをしたからといって、役が回ってくるとは限らない。
でも、役を与える側としては、そういう努力ができる人に与えたいものだろう。
その瞬間までにどれだけのことができるか、が勝負の世界なのかもしれないね。
僕たちの人生なんて、チャンスはそう簡単に訪れたりはしない。
「自分が主役となってやる」というレベル感のチャンスならそこらじゅうに転がっているし、仕事=チャンスととらえることもできる。
でも、人生を変えうるチャンスなんて、人生で数回も来ればいいところだ。
そのチャンスをものにできるのは、それまでに多くを積み重ねてきた人だけだ。
つまり、何も変わらない日々を何も変わらず毎日過ごせた人だけだ。
だから、「人生そんな簡単に変わったりしない」と自覚することが、大きく変化するために必要なことだろう。
変わらない時間も、確実に前に進んでいる
でも、本当に何も変わらないのだろうか。
いや、絶対何かは変わっている。
今日のランニングは昨日とは絶対違うし、一昨日のランニングも絶対違う。
体に何かしらの変化は起きていて、気持ちも絶対違っているだろう。
つまり、何も変わらないことを何も変わらず続けること、それがまさしく変化なのだ。
たとえ、ほんの少しの変化でも。
ほんの少し前に進み続ける人のことを、頼ってくれる人は必ず現れる。
それが、大きな変化のきっかけになるに違いない。
だから、何も変わらない今日もほんの少しだけ前に進もう。