「あなたは、どんなステージに行きたい?」
8/22~26の間で、故郷・愛媛に帰省していました。
前回の帰省が5月で、3か月ぶりの帰省だったのですが、
「まだ3か月しかたってないの?」
と思うぐらい久しぶりな気がした帰省でした。
そう思うぐらい猪突猛進な毎日を送り、スピードに飲まれそうな日々を過ごしていると、色んなことを忘れてしまいがち。
日々の生活の楽しさや友達の存在など。
愛媛に帰省するたび、僕は我に返れている気がしていて、今回もそれに違わぬ日々でした。
備忘録的な意味もこめて、ここに記録することにします。
第1弾は、以下のことについてです。
8月22日
・UVERworld LIVE TOUR 2018 @ひめぎんホール
今回の帰省の目的その①は、このライブでした。
中2の時からファンになり、これまで30回ぐらいライブに参戦していますが、愛媛での参戦はそのうちたった3回。
最後に愛媛で参戦したのは高2(2009年)のときで、実に9年ぶりだったのです。
9年前はメンバーはまだ5人(今は6人)で、2回のドーム公演もまだ未経験。
客層も若い女性がほとんどでした。
世間での知名度もまだまだ低い状態で、学校の友達もあんまり興味がない様子。
それでも、会場は満員で、とんでもない熱量のライブだったのを覚えています。
それから、僕は愛媛を離れ、北海道→東京と渡り、大学生→社会人へと着実に人生を歩んでいきました。
UVERworldも2度のドーム公演、全都道府県制覇、男祭りで日本記録樹立など、次々と金字塔を打ち立ててきました。
そんな僕とUVERworldが9年ぶりに故郷・愛媛で交わると、どんな想いが生まれるのだろう?
ライブが楽しみすぎて、直前3日間ぐらいは仕事がまともに手がつかなかったです。
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会場へ着き、定刻18時30分ちょうどにライブはスタート。
9年前の楽曲とは全く変わった新しい楽曲たちでのライブ、
サポートメンバーだったSAX・誠果さんが正規メンバーに戻って6人でのパフォーマンス、
そして何より9年分の経験を物語るかのような自信のみなぎり方。
それでいて、9年前とは何も変わらぬ音楽への想い。
変わった部分と変わらない部分が瞬時にわかって、
「ああ、これが今のUVERworldだ」
そんな想いがこみあげてきました。
それと同時に、
「9年前と比べたら、僕もちょっとは成長できているのかな」
と、僕のこれまでの軌跡も確かめられた気がします。
でも、自分のやりたいことを全力でやって、それでいて何千人も魅了するUVERworldの6人がまぶしすぎて、ほとんどの楽曲で感極まっていました。
2時間の濃密なライブは、最新のUVERworldの象徴である『DECIDED』からはじまり、特別な夜しか演奏しないという『MONDO PIECE』で閉幕。
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実は、このライブで2度の奇跡が起こっていました。
1つ目は、僕の席の隣にきた人の話。
この日のためにチケットを2枚とっていたのですが、平日の夜に愛媛で誰を誘っていいかわからず、そのうち1枚をチケットトレードというシステムで売りに出しました。
チケットが余った人は匿名で売りに出し、買いたい人は匿名で定価で購入するという公平なシステムです。
なので、僕の隣に来る人は僕が売りに出したチケットを買った人。
どんな人が来るんだろう?これも楽しみの一つでした。
なんと、隣に来たのは高校の1学年下の後輩だったのです。
特に交流があったわけではないけど、後輩だと認識できるくらいには知ってる人だったので、超びっくりでした。
ライブが終わったあとにいくつか言葉を交わし、高校の先輩だとはわかってくれたようです。
少しでも縁のある人にチケットが渡ってよかった、といい気分で帰ることができた出来事でした。
2つ目は、翌日の話。
友達との約束の前にカフェで作業をしていると、ガラスの向こう側をSAXの誠果さんが通りすぎていったのです。
「ウォッ!!」
さすがにびっくりして、一瞬固まってしまいましたが、その次の瞬間には荷物を片付けはじめていました。
街を歩いてゆく誠果さんに恐る恐る声をかけにいき、
「昨日のライブ最高でした!東京から来ましたが、愛媛で参戦できて本当に良かったです!」
とライブの感想を一言伝えさせてもらいました。
すると、誠果さんは握手で応えてくれて、
「ありがとう。またライブ来てな!」と。
たった1分ぐらいの出来事でしたが、12年間ファンを続けている僕にとって刺激的な時間でした。
この2つの出来事が、
「やっぱ愛媛には縁があるなあ」
と思わせてくれました。
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ライブ中にボーカルのTAKUYA∞さんが、しきりにこう言っていたのです。
「あなたはどんなステージに行きたい?」
「どんな力を手にしたい?」
バンドを結成して18年、メジャーデビューして13年の彼らだからこそ言える言葉で、会場に拡がる景色がそれを証明しているようでした。
ステージ上でまばゆい光を放つ彼らを見て、僕の中に新たな夢が一つ生まれたのです。
いつかUVERworldの6人を取材し、
6人の記事を書く
「いつかUVERworldと一緒に仕事がしたい」と前から思っていたし、同じステージに立ちたいとも思っていました。
自分がやりたくてやっているメディアの編集者の仕事、そして、12年間全くブレることなく持ち続けたUVERworldへの想い。
僕だからできることだと思うし、僕にしかできないことだとも思います。
編集者人生の目標として、これを掲げることにします。
「UVERworldの6人といつか力をぶつけあえるよう、中途半端なしで生きていこう」と気を引き締めた一夜となりました。