松林庵と山王さん(厚木市松枝の民話)
神奈川県の中心にある厚木市。この「厚木」という地名が書物に登場するようになるのは南北朝時代と言われていますから、今からおよそ700年ほど前のことになります。
地名の由来はいくつかありますが、そのうちのひとつに、大きな川があるため、山から切り出した木を川を利用して運び、集めておくのにちょうどよかった。このため木を集める「集め木」から次第に「厚木」という呼び方に変化していったという説があります。集まった木を売り買いしていたということがわかる地名が「木売場」というバス停の名前に残さ