#03 本との対話「シンプルな政府」~規制をいかにデザインするか~
どうもスミゾウです。
自分が是非会いたい人、話を聞きたい人へラブコールを送り、その内容を記事にしていく100本ノック中です。コロナの関係もあり、なかなか人と会いにくいタイミングなので、思考を変えて本と対話してみました。
参考:スミゾウnote始めます。
今回読んだのは、「シンプルな政府」という本。
アメリカのオバマ政権時に、全米の規制を司る「OIRA=情報・規制問題室」の室長であったキャス・サンスティーンさんの著書です。
そもそも何故そんな本を読んだかは、会社のトップになったのがきっかけです。そもそも自分は勝手にルールをつくられるのが嫌いな人間です。ただ、会社の運営上にはどうしてもルールがいるとも感じており、どうやって折り合いをつけていくのがいいのかという悩みがあり、この本のタイトルに惹かれました。
規制といえば国単位のルール。
どの様に決めて、どうやって成果を出しているのか。
そのうえ、シンプルな!という点に惹かれました。
スミゾウ‘sアイ
この本から学んだ事もシンプルですが、以下3つです。
①費用対効果が大切
②人は間違いをおかすもの。ゆるやかに何もしなくても上手くいく「デフォルトルール」がおすすめ
③よく考えて決定する部分の負担を減らし、直観で判断しやすいとルールの成果がでやすい
①費用対効果が大切
規制の実施に、成果で見込める費用以上にかけたら意味がない。規制にする前にその点を検証してから実行する必要ある。検証では色々と難しい事があるが、その意識が大切な事を理解しました。
自社に置き換えると、○○のシステム入れたから今日から入力してね。というルールが仮にあったとして、それを行う事でどれだけの成果がでるのか?入力するコストはどの程度なのを見極める必要ありだと。まさに過去、製造コスト計算で入力地獄におちいった事があるので要注意だと思いました。
②人は間違いをおかすもの。ゆるやかに何もしなくても上手くいく「デフォルトルール」がおすすめ
だって人間だから、間違いもするし、なまけたり、先延ばしもする。それが人間だと認め、何もしない状態でもうまくいくという規制の「ディファクトルール」が有効だという事を学びました。勝手に決められるは個人的にはいやだけど、「ちゃんと情報を得た人が熟考したら選ぶであろうこと」を規制の基本にするという感じ。例えば、○○をすることのチェックボックスでなく、○○しないことのチェックボックス式の契約書みたいなの。
これを、自社で決めようとするとかなり深く考える必要があるなと感じてます。
③よく考えて決定する部分の負担を減らし、直観で判断しやすいとルールの成果がでやすい
直観で判断しやすいと、規制もスルッと浸透するよという話でした。こういった見せ方、伝え方は弊社の専門分野ではないか!との改めての発見がありました。こういった分野で貢献していけるようになっていきたいです。
また1年後に読むと、感じる事が変わっていそうな気もするので、繰返し読んでみたいです。