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橋の先には光が待っている、はず。

 就活で第一志望だった企業の女性活躍セミナーを聞いていて、あまりの退屈さに別の作業を始めてしまった。
 驚きだ。女性の履歴書を語るセミナーだったけど、司会というよりその人の人生が魅力的でないと思ってしまったのだ。

 私は今まで良いと思ってきた人生がつまらないと感じるようになってしまった。それがこの1ヶ月余りの休みでいちばんに変わってしまったことかもしれない。会社の中でキャリアを積んで、管理職に昇進して、結婚をして子育てをして、立派な会社に勤めていればいるほどそれはそれで幸せな人生だ。年収で言ったら恵まれていると感じる。むしろ社会の1%ぐらいの上澄なのかもしれない。

 けれど、そんな人生を歩んでいくことが、「普通の幸せ」をら手に入れていくことがつまらないと感じるようになってしまった。

でも、これは今に始まった話ではない。
前の会社の先輩から、「この会社は結婚して子供を産んでも仕事が続けやすいよ」と先輩に言われ、ゾッとしたのを覚えている。ゾッとしたというよりも「私はその人生しか手に入れられないのか」という感覚の方が正しいのか。

 そもそも私が藝大に入ったのはクリエーターとして活躍したいからだった。

何かを作って世の中に届けたいからだった。そしてそれが世の中に届いて、社会に大して影響力が持てる人間になりたいからだった。

今のまま、会社員を続けてもたとえマネージャーとして昇進してもそれは叶わない。実は今の会社でマネージャー職への打診をされたけれど、普通に断った。クリエイティブ職として活躍しても結局はたいていの仕事はクライアントワークでしかない。

 自分の名前は残るようで残らない。私の作品ではない。


 起業をすると言うことは本当にリスクが伴う行為だ。うまくいく会社なんて1%にもみたないだろう。今は会社に所属をしているから、あえてやめるまではリスクを考えて顔と名前を出していないけれど、顔と名前を出せばそれだけの責任が伴う。失敗すれば批判が自分に火の粉が飛んでくる。

 インフルエンサーとして自分の顔を出して活動している人たちをすごいと感じてしまう。顔出ししないで活動している人ももちろんいるけれど、顔を出して活動した方が広告宣伝効果も高かったりもする。リスクをとった分だけ、成功のリターンは大きくなるし、会社員時代には手が出せなかったようなものに手が届いたりする。
 私はまだ会社に席があるからそのどちらも選べる状態だ。転職して環境を変えることもできる。

 けれど、昔の人生に今さら戻れるのか?たくさんの人を巻き込みまくっている今の状態で。
 今までの人生は物足りないと心のどこかで感じていた。ハラスメントによる異動という大きな変動が起こって、適応障害になってしまった。けれど、それはただのきっかけでしかなくて今までの累積のようなものなんだろう。 
そろそろ本腰をいれて会社を作っていく登記の準備をすべきなのかもしれない。あと、どう投資を入れるかもメンバーも決めないと!やることは山積みでも転職するという決断よりワクワクする。

 光の先の見据えようとなんとかもがいている。

伊勢神宮の内宮へいたる橋です。日が登ってくる直前の橋の風景は美しい。

寿美伶奈
https://sumirena.com

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