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【制作工程】選び取りカードの挿絵デザイン

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「選び取りカード」というものはご存知でしょうか?

赤ちゃんが1歳になった時に行う古くからのイベントで
要は「占い」のこと。
「子供の前に物を置き、どれを選び取るかで将来を占う」
という行事だそうです。(私も初めて知りました。)
最近は物ではなく物のイラストを描いたカードを赤ちゃんの前におくのが主流とのこと。

今回選び取りカードのデザインをお願いしたいとご依頼を受けましたので
それの制作工程を描こうと思います。

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1.打ち合わせ

クライアントは
お友達のお子様の1才の誕生日に選び取りカードを
デザインしてあげたいという方。

オーダーは
「使い終わった後にお部屋にも飾れるようなお洒落でカラフルなデザイン」

私の作品からイメージに近いものを選んでいただき、ヒアリングをしました。

このようにイメージに近いイラストを先方に出していただき話し合うと
非常にスムーズに進みますね!ありがたいです!

このイラストのどこがいいのか?という部分をさらに深堀して聞いていき
「線にラフな感じで色が乗っている感じがシャレオツ」
とのことでしたので、そちらで提案をしていくことに決定!

お洒落にして欲しいと言っても、人によってお洒落の定義はそれぞれ。
すれ違いがないように、最初に合わせておけると双方幸せ^^

2.提案

今回、複数枚のデザインだったため、まずは1枚デザインを固め
その後他デザインを詰めます。

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ほんの少しの違いですが、
ブラシや方向性で悩んだので今回は3案出しました。
採用されたのはA案!

3.全カードのデザインラフを提出

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愛用のCLIPSTUDIOで、ざかざか描きます。

私はアナログで描くことは滅多にせず
最初から最後までデジタルタイプです
モチーフやレイアウトイメージがわかるところまでできたら
クライアントチェックを挟みます。

sports のテニスラケットを、バトミントンにして欲しいという
具体的なオーダーをいただきましたので変更しました。
(クライアントとそのお友達がバトミントン 部という繋がりらしい。
 ほっこりエピソードですね)

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4.線入れ

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下書きの線を薄くして、その上からきれいになぞります。

お皿などの円も、円ツールで形だけ薄ら引いたのち、
ラフな感じを出すためあえて手書きで引いています。

あとなんかスキマを入れるとお洒落になる気持ちがするので
あえて隙間を入れます。

線色は黒ではなく黒に少しだけ青を。
私は黒を真っ黒で使うことはほとんどないです。
真っ黒はうまく使わないとチープになりがちな気がする

専門学校時代、
「漆黒を使いこなすのは
 かなり難易度が高いから黒には少し色を入れるといい」

と全身黒ずくめの先生が言っていました。説得力が違う

5.着彩


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色を塗ります。まだCLIPSTUDIO。
色数は、あえて抑えていて4色です。

配色は自信がない時は、配色辞典をみることをおすすめ!
私もKindleで買ってあるのでそれをパラパラしつつ良さげな
色をアレンジして使ってます。自分のカラーセンスを過信せず、
先人の学びを買い、活かす!

6.テクスチャをのせる

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ここからphotoshopに写ります。
ここで、ブラックフライデーセールで買ったグランジブラシが生きてきます。
グランジブラシをぽんぽん2・3回すればあら不思議!
なんかいい感じなテクスチャがのります。

テクスチャブラシはフリーなものもありますが、
まとめて買うとめっちゃ楽です。

フリーだと商用利用が実はNGだったり規定がフワッとしていたりするので確認がちょい手間。それに有償だと一気にまとまって手に入るので、バラバラ無料をDLするより管理が楽。
安心料だと思って私は一気買いします。
SALEを狙って買うことをおすすめします。

▲SALE情報はtwitterでブラックフライデー前は目を光らせましょう。
あとは色調補正で若干色を薄くします。

8.完成

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完成♫
ならべると達成感もあり幸せ。
オーダーのお洒落でカラフルな仕上がりになったのではないでしょうか

7.カード

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カードデザイン&印刷はクライアントさんがしてくださいました^^
現物の写真を見るとテンション上がりますね。
ご友人様にも喜んでいただけたようで何よりです。
お子様がどのカードを選ぶか気になります♫


最後までお目通しいただきありがとうございました。

こんな感じの挿絵のデザインもやっておりますので、
ご依頼はtwitterのDMにて。
ポートフォリオにお目通しいただきご指定いただければ
スムーズにいくと思います!それでは。


最後までご閲覧いただきありがとうございました! いただいたサポートはデザイナーとしての活動にあてさせていただきます。