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【 苦手が財産 】
25日目
私は今ボイスインストラクターという仕事をしています。
平たく言えば、声の出し方の先生。
でも、この仕事
私が声を出す事が得意だからできたのではなく
むしろ、出来なくて苦労したからこそやれていると感じています。
多分、天才出身だったら難しい。
人がどこに引っかかるのか、どうしてつまずくのか
さっぱり共感できないような気がする。
だって、通ったことのない道はわからないものだから。
私は凡人出身で、さらに苦手系
ここまでくるのに紆余曲折ありまくりなので
人がどこに引っ掛かっているのかが
自分の過去の記憶と共にピンときたりする。
今まで自分が通ってきたまでの道ならわかるので、
それをお伝えしている。
人から「先生」と呼ばれる場面もあるけれど
先生というより「自分が知っていることを伝える係」だと思っている。
だから「スミエさん」と呼んでくれればいいなと思うけど
呼びにくいかな、とも思うのでその場合はそのままにしている(笑)
苦手系凡人出身なので、自分の声磨きは現在進行形。
日々ちょっぴりづつ人に伝えられることも増えているんじゃないかと思う。
声は沼。
やってもやっても、興味が尽きない。おもしろい。
自分の声と向き合ってるだけでも楽しかったけど
人に教えるようになったら、また別のおもしろさに気づいた。
そんな今も、苦手な過去があったから。
どんなものでも、財産になり得るんだなーとふと思う春。