ネットの個人情報で対立するAppleとFacbooke、なぜ?
みなさんこんにちは、すみです。
Cookieをはじめとする、ネットの個人情報の規制が進んでいることをたびたび発信してきましたが、Appleもいよいよデータトラッキング規制の機能「App Tracking Transparency(ATT)」を近く導入すると発表しました。
この機能は、ユーザーが自分のデータを広告ターゲティングの目的で共有されることをコントロールすることができる機能です。
これにより、ターゲティング広告が難しくなったり、アフィリエイトの成果計測が難しくなると考えられます。
この機能についてFacebookは「ターゲティング広告で効果を出している中小企業が打撃を受ける、Appleの収益にもつながる」と反発しています。
AppleとFacebook、両方世界でもトップレベルのIT企業です。
なぜこの2社はネットの個人情報についてこれほどまでに対立するのでしょうか?
今回はこの件についてお話したいと思います。
GAFAMの売上構成比をみると…
Appleが積極的にネット個人情報を規制し、Facebookは反対する理由の全ては売上の内訳を見るとよくわかります。
このようにAppleは売り上げのほとんどがiPhoneなどのデバイス類です。
一方、Facebookは売り上げの97%が広告です。
FacebookはAppleによってネットの個人情報を規制されれば、ターゲティング広告が打ちにくくなり、売り上げに大きく影響が出ると考えられます。
一方、Appleはほとんどネット広告に頼った売り上げはありません。
ネットの個人情報を規制したところで、痛くもかゆくもないのでしょう。
それに、Appleはユーザーファーストの姿勢を取っていたほうがメリットがあると考えられます。
iPhoneをはじめとしたデバイスを販売して収益を上げているAppleにとって、デバイスへの信頼性は重要です。
ユーザーに対して、「あなたの個人情報を守るための機能です」というスタンスでいた方が、ユーザーのApple製品への信頼性は高まるのではないでしょうか?
そういった点から考えても、Appleにとってはネット個人情報規制は重要だと考えられます。
以上、ネット個人情報で対立するAppleとFacebookに次いてでした!