水曜クラス、風。クッキー屋さん試作。


なぜ、そういう名前になったかは
まだ聞いたことがないですが。 
2回目の昨日の風は
自分がその場に馴染んできた感じがありました。


黒板に文字を書くこと。
12年ほどやってきたことですが、
久しぶりにみんなの前でチョークを握るのは
なんだか嬉しいような感じがしました。


クッキーづくりを任されたので
子どもたちと一緒に作りました。

レシピは漢字が多くて読めない様子だったので
私はレシピに沿ってやることを伝えることにしました。

「分量を図れるものを探してきて。」
というと、すごいスピードであちこち探す子どもたち。
だけどどうも難しそうなので、一緒に私も見ることにしました。
そしてはかりを見つけたので
「これなんてどう?」
と言って、持っていってもらいました。
小麦粉を入れる器は、紙コップでいいと言うので、それをはかりにのせて、小麦粉を入れます。
だけど袋の口が大きすぎて紙コップの口からこぼれそう。
スプーンとかで入れようかと提案すると、少しやってみた後、スプーンにする!と言ってまた探しに行きました。

そうして、小麦粉は100g、測ったのだけど。
砂糖を測ろうとしたとき、20gってどこ?
ってなりました。
そこで黒板にメモリを書いて、ここだよと教える。

それから、今度は水を軽量カップで測る。
これも、30ってどこ?
ってなったので、20の上だねと教える。

混ぜるときには、少しずつって書いてあるから、3回ぐらいに分けて入れるといいと教えました。


私は、子どもたちが必要としていることだけ教えて、あとは子どもたちがやるのです。

それと、子どもたちは何でもやりたいので、少しずつ順番に交代してやるというのが大事で。時間がかかって面倒ですが、この過程は抜かせない。彼女たちはそういうところをよくわかっていて、自分たちで均等になるように役割を交代していきました。

お昼になる頃にちょうど生地が完成しました。
与えられた時間の中で、私がやることと、子どもにやってもらうことのバランスをとります。この日に突然頼まれたことでも、こういうのがさらりとできるのは、もしかしたら長年の教員経験が生きているのかもしれないなと思いました。

お昼のあとに、整形。
子どもたちみんなに配るために、少し計算が必要だったので、元の生地を四等分して1人ずつ生地を手にした後、1人五個ずつ作ろうと私が伝えました。
でも、できてみたらみんな数がバラバラ。
小さいのがたくさんできていた子は、
「こんなにいっぱいできたー!」
と喜んでいます。

「マルシェで売るときは、大きいのがいい?小さいのがいい?」
と聞くと、意見がきれいに分かれました。
そこで、1人の子が
「じゃあ。大きいのは3つ入りで、小さいのは6個入りにして売ったらいいんじゃない?」
あぁそれいいねー!
ということで大きさの違うのをいろいろ作ることになりました。

その後は、当日どのぐらいの分量をつくったらいいか。
それにはどのぐらいの小麦粉がいるか、子どもと一緒に考えました。
これこそ生きた算数だなぁと思いつつ。

ちょっと砂糖がたりなくて、できたての味はイマイチでしたが。
うん、美味しいと言って食べていた子どもたちです。


お昼も食べ終わって、また集まってきたときに、子どもたちがお互い何年生なのー?と聞き合っていて。
私もやっと、彼女たち4人のうち1人だけが2年生で、3人が一年生だったことがわかってびっくりしました。
もしも、私がそのことを初めから知っていたら、もう少し丁寧に話をしていたかもしれないし、もう少し私がやっていたかもしれない。それは私の経験値からくる弊害だと思っていて、知らなくてよかったと思いました。

学年とかいうものは、偶然同じ時期に生まれた人たちを集めて、同じことを同じように合理的に教えてる方法としてできたものであって。
1年生という名前を先に置いてその子を見たときに、見えなくなってしまうことがあると思っています。

次回マルシェ本場。
他のお店も着々と準備が進んでいました。
とにかく楽しみです!

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