先生が足りないときに学校はどうするのかという話。これも先生やめたわけ。
夜の9時ごろ。
四年前に使ってたグループLINEが動いた。
産休に入る先生の代わりが見つかりません。
どなたか担任をしていただけるお知り合いはおられませんか?
とのこと。
当日、一緒に特別支援学級を担任していた先生だった。
四年前となると、グループLINEに所属もバラバラ。
〇〇小学校と〇〇小学校も
1学期に担任がお休み入って教頭先生が担任してました。
と、教育委員会所属の先生。
〇〇小学校も、切迫でお休みになった人がいましたが、人がおらずいろんな人で回してましたよ。
とまた、他の先生。
うちの市はそんなに広くないのですが。
少なくとも、4校は担任がいないままなのですね。
人材不足は深刻です。
担任というのは直接子どもたちに関わるので、人員としては一番先に埋めなくてはならないポジションです。
だから、担任の代替えは必死で探します。
人材確保なんて、学校の仕事ではないのですが。
教員免許があっも担任ができないと頼めません。
これがいないのです。
教育委員会に言ってても無理なので、校長が探します。
それでも、見つからないので、教員も動くことになったりします。
見つからないと、困るのは他の先生でもあるのです。
見つからない場合は、まず校長から専科の先生方にお呼びがかかります。
順番に校長室へ。
校長の説得に応じて担任を引き受けた人がいる場合は。
例えば、それが理科専科の先生なら、理科を。
図工専科なら、図工を。
それぞれの担任が自分達で授業をすることになるのです。
音楽だったら、最悪です。
得意な先生ならいいけど、音楽って専科でやってることがほとんどで、教員免許があると言えど、小学校で音楽を教えている先生は数パーセント。
少なくともうちの地域は。
いきなりやってといわれても、ちょっと困る人が多いですね。
やることが増え
空き時間が減る。
空き時間って担任にとっての休み時間ではありません。
次の授業準備、宿題の丸つけ。
子どものトラブル対応。
他のクラスのフォローをお願いされることも。
ただ子どもと離れて少し
ほっと気持ちを落ち着けることはできる
そんな時間です。
それがなくなるのはとても苦しいです。
校長室で、誰もYESと言わなかった場合。
教頭先生のお仕事になります。
ただでさえ、お急がしい教頭職。
休日出勤は当たり前の人が多いです。
その上担任まで。
なんて激務でしょうか。
教頭先生が難しいときは
もう最終は
みんなでシフト制となります。
いろんな先生が貴重な空き時間を使って
空いたクラスに入って授業をする。
子どもにとってとてもよい環境とはいえないなと思います。
でも
嫌でもなんでも
子どもは毎日来るし
やるしかないのですよね。
そういう場所です。
質の良い教育を保障するが
さらに難しくなっているなと思いました。
ちなみに
私は担任できる人ですが。
やりましょうかと声を上げるようとは思わないです。
一枠埋めたところで何になりますか。
自分や家族のことを大切に考える余裕もなく
ただただ必死に働く日々をおくることになる。
国という組織の歯車。
私にはそう見える。
先生たちを否定するつもりじゃないです。
みなさんとてもがんばっておられます。
豊かな時間がながれている教室もあります。
私もそれをつくろうともがいてきました。
でも。
そういう事実もある組織です。
それよりも
もっと豊かな環境を
子どもたちに提供することに
力を注ぎたいのです。
これも先生やめたわけ。
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