こどもに戻った週末だった
くどうれいんさんの「うたうおばけ」なぜかなかなか読む機会がなかった。
文庫本を手にし、最後のあとがきに涙してしまった。
「生活は死ぬまで続く長い実話。そう思うと、どんなことでも書き留めておきたくなります。」その文章だけでも涙しそうになる。
この週末は、久しぶりに、滋賀の実家に帰り一泊で来たので、父母と過ごす時間があった。
それは小学生の娘も交えてのコミュニケーションだが、
なんだか、こどもの頃に戻ったような気持ちになった。
実際に、父も母も確実に歳を重ね、私も歳を重ね、自分の娘もぐんぐん成長しているのだが、何歳になっても親子という関係は変わらないのだなと感じる。
いつもは遠くに住んでいることもあり、距離が近かったら鬱陶しく思うことであろう会話ですら、ありがたく思う。
自宅へ戻る帰り道、JRの駅でフェンス越しから手を振ってくれる父母を見て、手を振りかえし「行ってきます!」という気持ちになる。大学進学から親元を離れ20年以上経ってもいつも同じ気持ちだ。
帰りは娘とJRで2時間半、駅からはバスに乗って、さらに夜道をふたりで歩いて家に着く。どっと疲れも出たが、ほっとした気持ちもある。
どんなことでも書き留めておこうと思った週末だった。
写真は、父母私娘の四人で行った滋賀県甲賀市にある忍者村。楽しかった。
また春に会いに行けるといいな。