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〔玉造温泉街再生秘話㊱〕独占より拡散 前編

いつもご覧いただきありがとうございます!

温泉街再生秘話シリーズで書ききれなかったお話を不定期で掲載するシリーズ!

これは本編で入れるべきお話でしたが…

あのときの締め切りに追われた頭、そして心身をお察しください(涙)


独占の話

2011年 

姫ラボが温泉街に出店した1年後のお話です。

※姫ラボ=玉造温泉コスメです 詳しくは第18から第21話をどうぞ

売上も順調です。


「1年経ったけど計画よりも売れてるなぁ♪」

角さんはニヤニヤが止まりません。


姫ラボは玉造温泉そのものをコスメにしております。

つまり

姫ラボの強み(セールスポイント)=玉造温泉が入っている。

ということになります。


この時は

「玉造温泉が入っているコスメは自社のオリジナル商品」

「同じような商品が出てきたら姫ラボが売れなくなって困る」

「玉造温泉を使ったコスメが他者に作られないように気をつけなければ」

と思っておりました。

 

つまり、独占をしようと思っていたのです。

 

※普通そうなります。

ところがある日、神のようなあの方から連絡が入ります。


拡散の話

メールをいただいたのはサティス製薬の山崎社長でした。

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角「山崎さんからだ!なんだろー♪」

大好きな方からのメールなのでウキウキしてウオッチングしました。
※見たのはお昼休み、ではありませんでした。

内容は
☑ ふるさと元気プロジェクトというものをやっている。
☑ 地域に眠る素材を見つけてコスメの原料化をしている。
☑ つきましては、一度お会いしてお話をしたい。

というものでした。

「これは… どういうお話なんだろう?」

角さんは山崎さんの事が大好きです。


最後の「一度お会いしてお話をしたい」の一言だけが心に残っております。


そして、3日後に埼玉へ行きました。←遠距離恋愛のお話ではありません。


山崎さん「角さん、お久しぶりです」

角「どうも!おかげさまです!」

※落ち着いた男 vs はしゃぎすぎの男の図


そして、ふるさと元気プロジェクトについてお話をされます。

以下、山崎さん(落ち着いたトーンで)

「弊社で以前から進めているプロジェクトです」

「簡単に言うと、玉造温泉のPRに役立つご提案です」

「サティス製薬では、天然由来の素材を常に探しております」

「合成、ではなく自然にあるものです」

「この、ナチュラルである、という事が大切なポイントです」

「コスメに使えそうな天然由来の素材というと、何を思い浮かべますか?」

「例えば、柿渋という素材があります」

「柿渋はナチュラルであり、非常に有効な美肌作用も確認されています」

「となると、日本中で、どの地域の、どの人の柿渋が最も高性能なのか?」

「そこまで調べます」

「気象条件、日照時間、緯度経度、などのデータを拾い上げて、さらに実際に生産者に会って熱い想いを聞き出します」

「こうして、全国にある柿渋の中でナチュラルであり最も高性能である素材を見つけます」

「そして、サティス製薬で柿渋を原料化して、取引のあるコスメ販売会社へ素材の提案をします」

「コスメに採用されると、生産者へ発注をします」

「素材を買取しますので生産者の大きな稼ぎとなります」

「こうして、生産する地域や人を元気にする」

「それがふるさと元気プロジェクトです」


角 ぽかーーーん…


さらに山崎さんは続けます。

「玉造温泉水を素材として提供いただけないでしょうか」

「もちろん、買取をいたします」


えーっと…

つまり

玉造温泉を他のコスメブランドでも使うってこと?


不安そうな角の顔を見た山崎さんはさらに話を続けます。

「角さんが姫ラボを販売する目的を確認したいのですが」

「お金儲け、ではなく、玉造温泉の認知度を高めること」

「そして、玉造温泉の来客を増やし活性化すること」

「これは当初からお変わりはないでしょうか」

※角(変わってないです)

「変わっていないのであれば、この提案は間違いではないと安心できます」

「玉造温泉水は本当に素晴らしい素材です」

「ナチュラルであり数ある温泉の中でも最も高品質であると考えております」

「姫ラボだけで広める、という手段もあります」

「しかし、他社に提供をすることで姫ラボは今まで以上に売れます」

「なぜなら、“温泉コスメ”という市場を新たに作る事になるからです」

「その温泉コスメのトップランナーは玉造温泉です」

「玉造温泉は美肌温泉としての認知度が飛躍的に高まります」

「すると姫ラボも今以上に… 角さんにもお分かりいただけると思います」


な る ほ ど !!


温泉コスメという新しい市場を作る!

ブルーオーシャン!! 
※競合相手のいない穏やかな青い海の意(ビジネス用語)

そのトップランナーが玉造温泉!

姫ラボの売上も今まで以上に上がる!


角さんの表情がパアーーーっと明るくなったのでしょう


最後に山崎さん

「玉造温泉水は大切に育てます」

「角さんの想いをちゃんと理解してくれる会社だけを相手にします」

「角さんと玉造温泉を全力で応援します」


何というありがたいお話…

あまりにも良いお話でしたが、玉造温泉全体のお話です。

さすがに即答できず…

一旦帰ることにしました。
※また帰りのタクシー手配とタクシーチケットも。男前すぎる


さて

玉造温泉に帰ってソッコーで旅館組合長に相談します。


旅館組合長は皆美さん

まちデコの支援者(出資者)の一人で、角の事をとても理解くださる偉大な先輩経営者です。

3図3


皆美社長「やあ、角君、いそがしそうだねぇ~」

いつものおだやか~な笑顔です☆

角「ありがとうございます!実はこんなすごい話がありまして!」

舞い上がっていてテンション高くしゃべります


~以下、説明30分~

すると皆美社長はとても頭の回転の速い方なので


皆美社長「いや、これはとてもありがたいお話だね!」

と、すぐに理解されます。

そして、皆美社長から仲良しの内藤社長、ノブ社長に説明いただき、旅館組合の皆さんも説得いただき無事バックアップをいただきました。

〔補足〕松江市には周藤さんと一緒に説明しOKいただきました。


こうして、玉造温泉(松江市)とサティス製薬による

玉造温泉水、ふるさと元気プロジェクトが始まるのです。


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そして、山崎社長とサティス製薬は約束通り、玉造温泉の想いを理解してくれる会社を見つけてくださいます。


しかも2社


この2社が

後に

玉造温泉にとんでもない大きな協力をしてくれることになります。


後編につづく


さて、ここまでご覧いただきありがとうございます。


1週間ぶりの再生秘話でした。

お楽しみいただけましたでしょうか?


後編では、サティス製薬から紹介いただいた2社のありがたい協力のお話を紹介しますね。

お楽しみに~


※upがおそらく1週間後になると思います。

お待たせしてごめんなさい




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