公募戦線:業績が高ければいいわけではない
そろそろ来年度の公募が見え始めましたね。
多くの若い方にも,是非将来を切り開いて頂きたいところです。
とある若い方に,「業績は同世代と比べて十分過ぎるほどあるのに,面接にも呼ばれないんです」という悩みを相談されました。確かに業績は十分で,外部資金もしっかり取っている優秀な方です。それでも,私の大学にこの方が応募してきたら面接には呼ばないだろうな・・・と思いました。
この悩みは割とよく相談を受けますし,多くの方々がnoteに記載しておられます。が,ここで新年度を前に改めて書いておきます。
「採用面接をする側が欲しいのは,業績が高い人ではなく,面接をする側が欲しい人」
です。
背後は過去に色々書きましたから繰り返しませんが,例えば
「こいつはすぐ出て行きそうだな,いらないな」
「教育をやってくれない(or くれなさそうな)人だな,いらないな」
「研究テーマが本学が必要としている類のものではないな,いらないな」
等々の理由で,業績がいい人を書類の段階で落とすことは頻繁にあります
(勿論,研究出来る人が欲しい!採用!という場合も希にあります)。
業績があるのに落ちた場合,「(何ヶ月かして)採用された人をみたら大した業績じゃない。こんなのコネ採用に決まってる!」と考えてしまう気持ちはよく理解できます。しかし,それではいつまで経ってもあなたは公募戦線の敗者のままです。
そういった感情は一旦封印して,その方が採用された合理的な理由を考えてみるといいでしょう。不採用の理由は大体理不尽ですが,採用の理由は必ず一定の合理性があるからです。
相手が欲しい人のビジョンを読み取り,その通りに振る舞うことが公募戦線で勝利する近道です。皆様の行く末に幸あれ。
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