iPhoneは小さいほどいい
最近「iPhoneは小さければ小さいほどいい」と思っているんですよ。
iPhone13mini、最強。
対してAndroidならデカくてもいいかな、と思っています。折りたためるデカいヤツを使っているのですが、あれめちゃくちゃ気に入っています。
というのも私の中でAndroidは「小さな簡易版PC」であり、iPhoneは「ネット接続特化型の携帯電話」と思っているからです。
誰しもスマホの便利さから「仕事の一部をこれで代替できちゃうんじゃないか」と思ったことがあると思いますが、スマホでちょっと凝ったことをするとAndroidとiPhoneの違いが如実にでます。
例えばiPhoneは、マルチタスクに徹底的に向きません。
まず画面分割できない。画面がどれだけ大きくても、関係ありません。
Androidはデフォルトで上下に画面分割でき、折りたたみになると3分割なんかまでできます。まあ3分割は正直あまり使わないけど、それが「簡易版PC」たる所以でもあります。
「別に画面分割できなくても、画面切り替えながら作業すればいいんじゃない? どうせ小さい画面だし」と思った方、甘い!
iPhoneは画面に表示されていないアプリをかなり積極的にタスクキルします。タスクキルとは、アプリを停止させて開いた時には再度イチから読み込みになる、というアレです。
ChatGPTなんかのスマホ側で走るようなタスクを進めつつ他の画面に切り替えて作業をして、ChatGPTに戻ったら生成が止まっている、みたいなことがザラに起こるのです。
iPhone一台では本当に仕事になりません。
PCやタブレットとの相性で考えても、iPhoneのテザリングは勝手にオフになるのでかなり厄介です。一瞬目を離すとすぐにテザリングをサボりたがるので、気がつけばテザリングが切れている、なんていうこともしょっちゅう。
Androidなんて車のエンジンつけたら自動的にテザリングONになってエンジン切ったらテザリングも切る、みたいなことが当たり前にできるのに、この差は何……笑
おまけですが、iPhoneはシャッター音もオフにできません。
公衆でカシャカシャやるのがみっともない、という価値観はもう老害なのでしょうか。ただ音を出すか消すかくらいの選択肢くらい欲しいですよね。
Androidの多くはシャッター音を自力で消せます。
ということで私の中では、iPhoneはガラケーのテンキーをなくして画面を大きくし、カメラを高性能にしただけの、ネット接続特化型の携帯電話です。
ここまでiPhoneをボロクソに叩いてきたわけですが、だからと言って「iPhoneが劣っている」と一方的に主張したいわけではありません。
AppleとしてはiPhoneは「Appleエコシステム(Apple商品の輪)の中心にいるハブ」的なポジションと考えているんじゃないかな、と思っています。
だからMacと連携させてWebカメラのように利用できたり、MacのZoomで使っていたAirPodsをそのままiPhoneでの電話に使うこともできたり、iPadにつながらないApple WatchがiPhoneならつながったりと、iPhoneの他の機器との親和性は抜群です。
iPhoneは所詮電話だから、外部との筆頭連絡手段となり、利用者の耳にAirPods経由で音楽を送れてApple Watchからのヘルスケア情報を溜めておける、あと写真や動画も撮れる。その程度の役割で十分と思っているのでしょう。
iPhoneにそれ以上を求めるのなら、Macをどうぞ。iPadもあるよ、みたいな。
AppleはApple製品をひと通り集めることでようやく幸せになれるような、ちょっと宗教チックな会社なのです。
対してAndroidはiPhoneと比べ一台で数々のタスクをこなすことが可能なスマホです(サムスンのFold系折りたたみスマホなんかはまさしくその代表)。
そのためiPhone単体で見るとAndroidとは比べようもないほど機能性が低いのですが(よく言えばシンプル)、それは劣っているというわけではなく方向性の違いなのです。
ということでiPhoneに多くを求める方が間違っているとすると、iPhoneは最新である必要がなければ、大きくある必要もないのです。
なぜかというと、iPhoneは単に出先期間です。Apple Watchで拾った身体のセンシング情報を貯めておくデバイスであり、AirPodsで耳とネットを接続できて、MacやiPadが広げられない場所で通知や連絡を確認するだけの役割でしかありません。それだけの役割でしかないのなら「持っているだけ」でその役割が足りるからですね。
持っているだけなので、できるだけコンパクトな方がいい。
iPhoneは小さいほどいい。
iPhoneの機能は、ガラケーでやっていたことの延長のみ。それ以上のことはiPadやMacでやればいい。
じゃあどうしてminiは売れずに6インチ以上の大画面しか残らなかったのか。
それはおそらく、多くの人はiPhoneを「ネット接続特化型の携帯電話」以上の用途に利用していないからでしょう。
LINEやSNSをし、YouTubeやTikTokを観て、たまにブラウジングをする。その程度の使い方であればiPhone単体で事足りますし、むしろ画面は大きい方が使いやすく、大型の方が内蔵バッテリも大きく電池持ちもいい。MacやiPadを買っても持て余すだけ。
(一部で見られる「iPhoneじゃなくて全然問題なかった。Androidに変えてよかった」ムーブメントも結局携帯電話的な使い方しかしてこなかったからだと思っています)
逆にさまざまデバイスを使い分けてさまざまなタスクをこなす、となると「iPhoneは小さければ小さい方がいい。だって使わないし」となるわけです。
「じゃあそこまで言うならAndroid使えよ! この泥信者! アンチ・リンゴ退散!」という声が聞こえてきそうですが、それがまた難しいんだよな〜。
AppleはiPhone以外がめちゃくちゃすごいのです。
例えばMac。
現状Macに搭載されるMチップの電池持ちと性能を両立したチップは出ておらず、競合なしです。しかも4年間ずっと誰も横にいない。このインパクトたるや。(今年Qualcommから面白そうなラップトップ用SoCが出るので楽しみですね)
Apple Watchもそう。電池持ちがよくFelica対応、LINEをスワイプで入力・返信できて、単体で通信ができるスマートウォッチはApple Watchだけです。競合がおらず比較にすらならない。Apple Watch Ultraが出てからここ2年ほどは独走状態です。
iPadもですね。謎のハイスペックさとOSアプデの長さから、イニシャルコストはともかく使用年数で割った時のコストパフォーマンスがここまでエグいタブレットはiPad以外にありません。最近はAndroidタブレットも頑張っているのでだいぶ追いつかれている感はありますが、それまではマジで一強状態でした。10年くらいずっとです。
Apple、抜群に優秀じゃないですか? ひとつの企業が、あらゆるデバイスでさまざまな競合に対して圧倒的に勝利し続けてきたのです。
そして、そんなApple製品たちを紐付けるAirPods。
あのさぁ、やめてくんねえかなぁAirPods。AirPodsさえなければスマホだけAndroidにして、あとはApple製品を選べたんだ。Apple Watchはまあ、我慢するよ。
ともかくiPhone以外全員優秀、という鬼のような布陣の中、実はまったくすごくないしロクな進化もしない一番人気iPhone。どうにも好きになれないのですが、こいつがないと他が使えないので仕方がない。
仕方がないので、こうして愚痴のnoteを書くことになってしまっているのです。つくづく、Appleって商売がうまいよな〜。
……何が言いたいかというと、iPhone17くらいでmini復活しないかな。
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