AirPods Proはネットと人間を繋ぐ最強のインターフェースである
AirPods Pro、お値段38,000円である。
高い。非常に高い。
3,000円くらいでAppleの有線イヤホンが買えると思うと、異常とも言える。
今回そんなAirPods Proをおすすめするのは、私が「AirPods Proは最強のネットと人間を繋ぐインターフェースだ」と思うからです。
インターフェースとは
インターフェースとは「物と物を繋ぐための何か」を指します。ざっくりね。
例えばパソコンと人間を繋ぐインターフェースとしてキーボードやマウスがあるし、パソコンとUSBメモリを繋ぐ端子部分だってインターフェースです。
インターフェースとして優秀、とは
ということで私は、AirPods Proを人間とスマホ、というかネットを音声で繋ぐ際のメチャクチャいいインターフェースだと思っています。
イメージしやすいところで考えると通話や動画を見るとき、音楽を聴くとき、AirPods Proがあると両手が空いてすごく便利です。
ただ通話のたびにイヤホンをつけたり外したりって、普通に面倒臭いじゃないですか。あと電話がかかってきた時にイヤホンをしているとは限らないので、結局そのままスマホを持って電話することになってしまう。
しかしAirPods Proがあると違います。AirPods Proはさまざまな特徴から常につけっぱなしにしていられるので、電話がかかってきた時はスマホが手元になくてもハンズフリーで電話に出られますし、音楽を聴く時、動画を見るときも周りを気にすることなくコンテンツを開けられます。
この即時性が本当に心地よい。というかあまり共感してもらえない感覚かもしれませんが、本来情報は脳に直接届けて欲しいんですよ。
ただ私たちの脳は残念なことに、空気を媒介に耳に振動を伝えることでしか情報を伝えることしかできません。
そこで耳の近い部分にマイク付きスピーカーを設置し、そのスピーカーとスマホを無線で繋ぐというのはすごく合理的だなぁと思います。
ただ無線接続可能なマイクつきスピーカーってだけだと「AirPods Proじゃなくてもよくね?」となると思うので、「AirPods Proが優秀だよね」と思える理由について紹介していきます。
AirPods Proが優秀なインターフェースである理由
AirPods Proが優秀なインターフェースである理由は次の3つです。
外音取り込み機能がすごい
ノイズキャンセリングがすごい
パソコン、タブレットともシームレスで繋がる
外音取り込み機能がすごい
特筆すべきは外音取り込み機能の凄さです。耳で普通に聞いているのと遜色ないレベル。いやむしろ普通の耳よりも音を拾っている感まである(無意識下での脳の選択が効いているだけかもですが)。
この外音取り込み機能が、イヤホンを常につけっぱなしにしておける最大の理由です。普通に会話もできるし、ランニングも散歩も全然危なくない。
私はAirPods Proを買うまでは「周りの音が聞ける」という理由でオープンエアーのイヤホン一択だったのですが(値段も安いし)、オープンエアーより全然周りの音が聞こえます。つけていることを忘れているくらい自然なのに、いつでもスマホを介してネットと繋がっていることが感動すら覚えます。
ノイズキャンセリングがすごい
ノイズキャンセリングの強さも結構なもので、各種ノイキャンイヤホンの中でも最高峰です。
外で仕事をするときもノイキャンをONにすると一気に集中モードになれるので、移動の多い人には欠かせないなじゃないな。(ちなみに私もこの原稿をノイキャンONで一気に書き上げようとしています)
あとAirPods Proにはノイズキャンセリング中はもちろん、外音取り込みモードなど他のモードであっても、大きな音を自動で遮断するように設定されています。
散歩中に工事現場の横を通ると、すごい大きな音がするじゃないですか。現場で作業いただいている方には申し訳ないと思いつつ、耳には本当に良くない。
そういう環境に入った時でも自動で騒音をカットしてくれるので、つけっぱなしにしている方が、していないよりも耳に優しいとも言えるのです。
(ちなみにAirPods Proで大音量で音を聞いていると「大音量よくないぞ」という通知が来るなど、随所でAirPods Proが耳を気遣ってくれる場面に遭遇します)
パソコン、タブレットともシームレスで繋がる
パソコン、タブレットと繋がるのも感動ポイント大きいです。
スマホからイヤホンに音楽を流して作業していて、時間が来たらそのままZoomにてWebミーティング、みたいなシチュエーションでも付け替えの手間なし。すごく自然に切り替わるので、本当にストレスフリーです。
なんならWebミーティング後に電話がかかってきても、AppleWatchで受電してAirPods Proで通話ができます。ほんとこの一体感はえぐい。スマホやパソコンと人間が直接通信をしているような気分になります。
ちなみにAirPods Pro以外のサードパーティ製ワイヤレスイヤホンでもマルチペアリングと言ってスマホともう一台(パソコンとか)と常時繋げられるような機能もありますが、AirPods Proはスマホ、パソコン、タブレット、時計どれでも一緒にペアリングできるので、その点でも没入感が高いと言えます。
AirPods Proが耳に合わない人は?
「でもAirPods Proにかかわらずだけど、あの耳に突っ込むやつどうしても肌に合わないんだよな〜」という方もいると思います。わかります、私も長らくあの耳に突っ込むのほんと無理でした。AirPods Proを初めて耳に入れた当時かぶれが発生するわ、しばらくすると耳からポロッと落ちるわで、「やっぱ無理じゃん!」としばらく寝かしていました。
しかしAirPods Proは高い。なんとか費用を回収しようと試行錯誤をしたのがイヤーピースでした。めちゃくちゃ耳にフィットし痒くもならない医療用シリコンのこの商品(アフィリリンクです、念の為)を使って以降、AirPods Proは生活にピッタリフィットしています。(無駄にならずほんとよかった……)
どうしても無理、という方はあまり無理せずに、可能な範囲で試してみると良いかもしれません。
AirPods Proのダメなところ
そんなベタ褒めAirPods Proにも、ダメなところはいくつかあります。
最もダメなポイントは、なんと言ってもApple製品しかペアリングさせないところ。「そんなことやっているからEUに嫌われるんだよー」とは思いますが、もうこれは仕方がない。
むしろ他のApple製品全てのペアリングを切ることでAndroid1台とペアリング可能なことを考えると、そういうオプションすらないAppleWatchの方が腹立たしいのでセーフとしましょう。
もう一つはバッテリー持続時間の短さです。
体感3、4時間くらいしかつけっぱなしにできません。
つけっぱなしイヤホンとして最高のインターフェースになり得るポテンシャルがあるのに、バッテリーが持たないせいでギリギリ完全に生活に馴染み切るまではいかず……。もう一台買うか?それともAirPods MAX2を待つか?みたいな妄想だけしています(どちらも高いのよね……)。
Apple製品のいいところは圧倒的にラクなところ
私は長らくアンチリンゴ派だったのですが、コンパクトWinノートに一向に64GBを超えるメモリを積んでくれないのに嫌気がさしMacに移行したのを皮切りに、周辺機器を一気にAppleに切り替えました(残っている非りんごはGalaxyZfold4のみ)。
結論としてはiPhone以外は本当に素晴らしいプロダクトで、本当にラクです。Macbookはバッテリー持ちとハイパフォーマスの両立が神レベルですし、AppleWatchは体内をセンシングする機器として抜群の優秀さを誇ります。
古いiPad Pro9.7もMacと仲良しで、未だ現役です(流石にそろそろ12.9インチのProが欲しい気持ちではありますが……)。
そんなラインナップにおいて、AirPods Proもそれらの使用感を圧倒的に底上げしてくれる、素晴らしい機器だと思います。
(iPhoneは同価格帯のAndroidと比べてだいぶ水を開けられていますね、一強時代が長すぎたのか単体では比較になりません。連携・使い分け前提の設計思想だとも思います)
ということで、まだAirPods Proを使っていない、買ったけど使いこなせていないという人はぜひ、AirPods Proを生活に組み込んでみましょう!
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