自分に素直な思いは、たった一言で相手に伝わる
何となしに見たドラマから、大事なヒントを貰いました。
登場人物達それぞれの羨ましいくらいにピュアで真っ直ぐな恋愛模様が魅力的で、時にウルッときたり思わず爆笑したりと、私達が日々日常で抱いく様々な感情がコミカルに描かれ、またそこに妙に親近感をも感じてしまう、個人的には愛と平和がテーマの作品です。(以下、ネタバレです)
シーズン1では紆余曲折ありながらも、お互いへの愛情を確かめ合った春田と牧が、本格的な新婚生活をスタートさせるところから物語は始まります。
冒頭から、相も変わらず春田の私生活のだらしなさっぷりは顕在で、ある程度そこには寛容だったように見えていた牧も、自身の新たな飛躍に伴いそこに全く無頓智な春田のわがままっぷりにはじわじわと不満を募らせてる様子。
そんな時、春田の幼なじみのちずからの提案で「自分の時間をお金で買うのもアリ」と、2人が依頼した家事代行サービスで、黒澤部長との再開を果たします。
牧にとってはまだまだ因縁の恋敵という過去の記憶が呼び覚まされるようで敵対心丸出しでしたが、春田は懐かしさから部長との会話を弾ませる中で、自身の牧に対する言動を再確認する事となります。
終盤、春田は仕事終わりの牧を迎えに行った先で思いがけず牧からのサプライズプレゼントを貰い、物語は感動ムードに盛り上がりました。
春田「はっ、マフラーじゃんっ、ヤッベー、超~うれしいっ。」
牧「もう、酔っ払って、無くさないで下さいね。」
春田「ありがとう……」
たった一言だったんです、この「ありがとう」。
春田の表情も、なんとも言えない高揚と充足感に満ちた様子で。
しかしその一言に春田の「嬉しさ」が全て込められているのがわかり、それが私にも心底伝わってきたせいか、思わずポロリと来てしまいました。
そして思いました。
「あー、余計なもの、要らなかったんだ」って。
「私、全く素直じゃないし、傷だらけのままだ」って。
私がこういうシーンでよく思うのは、
「私じゃ足りない(相手が与えてくれる価値に私は見合わない)から、受け取れない(それ相応のものを返せない)」ということ。
そしてそれが前提だからこそ、本当はただただ「嬉しい」だけなのに、その言葉だけだったら不十分すぎて相手には伝わらない、「私のこれほどの感動を相手に伝えられない」と思うからこそ、更にそこで「余計な(本心とは関係ない)」言葉を加えてしまっていたこと。
それが私の行き過ぎた反応(大袈裟とか過剰)となり、結果、私の言いたいことが相手に伝わらずに消化不良や行き違いを引き起こす原因のひとつになっていたというところに、今はたどり着いてます。
そしてこれからは、自分のありったけの思いを、真っ直ぐに目の前の相手に伝えるんだということも。
そんなこんなで、こうして何気無いドラマの何気無いワンシーンから、この先自分が向き合うべき課題がまたひとつ見えた訳ですが、個人的に思うのは、これがドラマだから通用する世界観に留まらずに、この作品の登場人物達のようにお互いがお互いの「ありのまま」をなんの偏見も先入観も持たずに受け入れられる世の中になれたら、本当に世界は変わるんだろうなと改めて思いました。
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