~自分を傷付けるのは、自分しかいない~
私のリーディングモニターを受けられた方へ、「あなただけの、オリジナルストーリー」を紡ぎます―
今回のストーリーは、「自分を傷つけるのは、自分しかいない」ことを、私に気づかせてくれた方の、お話です。
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有難いことに、Jさんは、二年前に私がモニター募集を募った際にもご協力を頂いた方ですが、私の中では、その時から「相も変わらず」、私の左横にちょこんと座り、私が耳を傾けるのを今か今かと上目遣いに待ちわびながら、目をキラッキラさせて、楽しそうにご自身の夢を語り出す…
まるで穢れを知らない、純粋無垢な子供そのものです。
そして、その純粋さに比例するかのように、とても繊細で、傷つきやすいのもまた特徴的でした。
それゆえ、他人の言葉をまともに受けてしまい、何気ない相手の一言で、自分にブレーキをかけてしまうと、いったように。
そんなJさんのお好きな漫画は、「ベルサイユのばら」と、「北斗の拳」。(他に、アナと雪の女王、セーラームーンの例え話も頂きました)
そこから私が垣間見えたのは、「自分の人生を全うしたい」「自分を貫き通したい」けど、「出来なかった」Jさんの切なさと、そこに別の他人が絡んだことによる、どこか「被害者」的意識から、「Jさん自ら」自分の大事なものを、「もう、要らない」と、捨ててしまう様子でした。
そこで思わず、私の中から出てきた
「なんびとたりとも、あなたの魂を傷つけることは出来ない」―
この言葉を、Jさんへのメッセージとして形にしたのがこちらです。
それに対し、Jさんから頂いたご感想です。
今回は、漫画の中の登場人物達が、私に教えてくれました。
Jさんは、実際に「惹かれる」と表現されていた、オスカルやトキやジュウザ、エルサやみちる達に共通する「切なさ」を通じて、彼らの「自分に素直に生きられなかった」思いから、ご自身への諦めの気持ちを見ているということ。
そして同時に、Jさんが「憧れる」と表現される、マリー・アントワネット王妃やリン、アナやうさぎ達を通じて、「失った」とされるご自身の「自分らしさ」を本当は取り戻したいと思っていることも。
オスカルは一件、与えられた宿命に翻弄されること無く、己の信念を貫き通した英雄としても名高い人気がありますが、彼女の本心としては、本当はマリー王妃のような無邪気な女の子、やりたかったんじゃないかって私、思うんです。
トキだって、決してユリアを見守る側に回りたかった訳ではない、「愛するがゆえに、一緒にいたかった」。
エルサだって、女王の肩書きや自らの能力に縛られずに、本当はアナのように自分らしさ全開で、もっと自由に生きたかったんじゃないかって。
そんな、誰もが応援したくなる彼らの生き方は、どこか自分の本心に蓋をせざるを得なかった、彼らのせめてもの救いであると同時に、自分に素直に生きられなかった「贖罪」のようでもあるような気がして、私はどこか、いたたまれなさを感じずにはいられません。
元々、Jさんに対する私の印象としては、冒険心が強く、ひとつの場所に留まることなく、持ち前の好奇心で、敢えてイバラの道に「人生にスパイスを」と、自ら可能性を掴みに行くイメージです。
そして少なくとも、私が見ているJさんは既に、ご自身で「失った」とされているものを「持って」います。
どうか、それをもう一度
ご自身の手で、「自ら」掴みに行けますように…