「皇帝」からのメッセージ
「今の自分に必要なメッセージ」を読み解く、タロットシリーズ。
今回からは、私が実際に使用しているカードの画像を元に、少しリーディングの裏側的なお話も交えて書いてみます。
引いたのは、「THE EMPEROR(皇帝)」のカード。
まず、私が目を引いたのは、右側の鳥(のような動物)。
「なんか、(この皇帝のこと)なんでも見透かしてるって感じ。だいぶ賢いんだろうな…」
そんな印象から始まりました。
そして次に、彼が嘴に加えてる鍵。
そこから、この皇帝の目の前には鍵のかかった扉があって、この鳥にとっては「いつでも(なんなら今すぐにでも)、次に行く準備は出来てる」。
鳥にとってはまさに、「鶴(皇帝)の一声を待ってる」状態で、全ては皇帝次第ってこと。
この皇帝、よく見てみると、一見身の回りの着飾われ具合から、なんとも威厳たっぷりに見える反面、うっすら眉間にシワを寄せながら、何か迷いがあるというか深く考え込んでいるようで、私にはそれが、まるで自分の自信の無さを取り繕っているように見受けられました。
「自分が一番信じたいものを信じられないんだ…」
ふと、そう私の中で湧き上がった時、「なんだこの人(皇帝)私じゃん」、と。
改めてここ数日の自分を振り返った時に、当たり前のように、「自分はどう(周りから)見られるか」で物事を判断していて、本当は「自分の感覚を使いたい」っていう自覚がまるで無かったこと、でもそうしている方が遥かに自分が生き生きしていた事にも、今更気付かされました。(そこで失敗しても、しなくても)
この皇帝もずいぶんと怠惰で、「鍵を持ってる鳥が開けてくれたら行けるだろう」と期待しているような節もありますが、そもそもこの皇帝自身が自分の意思で、鳥から鍵を貰って扉を開けないと、次には行けないんだよなって思ったら、ようやく私の中で腑に落ちたというか、皇帝には「(私の方が)お先に進まして頂きます」という気持ちになりました。
そしてある意味、どんなにこの皇帝が自分に自信が無くて右往左往したところで、彼が次のステージに進むのに必要なものは、初めから全て整ってるんだろうなって。
「待っていても、チャンスは巡って来ない」ってこと、
「常に今」が、ベストなタイミングだってこと、
そして
「全ての鍵(答え)は、あなたの中にある」ってことを、改めて、このカードから教わったような気がします。
しかし、同じカードでもその時の自分の状態によって、まるで違うメッセージになるのが、カードの面白いところでもあります。