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久保田 勅子

役割:不動産・コンサルタント/COO
出身:東京都世田谷区
趣味:スイミング・ピラティス・文房具収集
願望:日本中住みたい家であふれている
特徴:不動産歴20年超/その人と相性の良い物件はオーラでわかる/天然と言われることもあるけど、実は集中力がすごい

不動産業界での最初の職場は、新築マンションの企画・開発や販売代理をしていた会社でした。2001年のことです。当時は、今のように中古物件+リノベーションという選択肢は一般的ではなく、「家を買うなら新築」と、誰もがそう考え、家を買っていた時代でした。
その常識に特に疑問を持ってもいなかったので、予算があるのなら、中古物件よりも新築を買えばいいんじゃないかと普通に思っておりました。

私自身の住まいは、新築ではなく中古物件を購入して、その時すで暮らしていたのですが、それは、たまたま知り合いの不動産屋さんから勧められた物件を、何も考えずに買ったというだけで、もっと資金があれば、新築を選んでいただろうな〜と思います。

でも、初めて入ったその不動産会社でわかったことがあったんです。
社員は自分の住まいとして新築を買ったりしているのですが、なんと、会社の役員など上層部の人たちは、中古物件を購入して資産運用に活用していたり、いつでも売ったり貸したりできる資産も兼ねた物件を自宅として住んでいたりしていたのです。

え?顧客に対しては「資産価値のある新築物件です」と、自分たちの売りたい物件をアピールしているのに、自分が住んでいるのは中古物件。しかも、お金がないから中古というわけではなく、お金に余裕がありそうな人ほど中古物件を所有して、ローンに追われることなく、経済的にも豊かに暮らしていたのです。この事実にびっくりしました。

それから私は、中古物件、特に中古マンションの「利用価値」に興味を持つようになり、登記簿からその物件の土地の持分割合を計算し、路線価を調べて試算してみたり、管理・維持修繕積立金の収支、長期修繕計画。その他様々な視点で資料を集め研究をしてきました。そこから抽出した大事なエッセンスは、スマサガ不動産のセミナーや個別相談ではお伝えしていて、クライアントさんとの内見やコンサルティングにも活用しています。

さらに、スマサガ不動産で代表の城戸と一緒に活動するようになってからも、リノベーションによって、クライアントの嗜好や希望条件にチューニングしながら空間をより良くし、次の時代へ住み継ぐ。という考え方、そしてコスト調整、イニシャルとランニングにおける物件価格とリノベ費用のバランスについての検討方法など様々なことを学びました。

そんなこんなで、この20年余り、住まい探しの相談に乗り続けたノウハウが、皆さんの住まい探しや社会のお役に立てていただけるなら嬉しいです。




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