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岸 雄太

役割       建築設計・デザイナー

出身      神奈川県横浜市

趣味      将棋・キックボクシング 

特徴      3Dが細かく作れる 
        色味を見るのが得意
        新しい素材の使い方を考えるのが好き

僕は学生時代から、線を揃えて素材や色味を整えていく、シンプルで洗練されたデザインに憧れていました。
大学卒業後、好きだったジョン・ポーソンという建築家を尋ねてイギリスに滞在した時期がありました。 そのイギリスで、自分の価値観がひっくり返る経験がありました。

滞在期間中にホームステイをしていた家は、床はタイルやカーペット、壁は塗装で、窓や扉は木製の一軒家。古い家だったので、建具の建てつけが悪くなっていたり、塗装が剥げていたりと不具合もありました。
ある時、ちゃんと閉まらなかった扉を「直した方がいいんじゃない?」とホストファザーに言うと
『 これは壊れてなんていないよ。コツがあるんだ。 』と言って、少しドアノブを持ち上げながら勢いよくドアを閉めました。『 ほらね! 』
そうやって、楽しそうに話しているのです。
その後も、壁を塗りなおす時には好きな色を選べと言われたり、カーペットも選んでDIYで張り替えたり。それによって、思っていた以上にその家に愛着が湧いたこと。今でもその時に塗った壁の色や、タイルの色などよく覚えています。

決して性能が良くなくても、古い物を愛でて、大切に使う文化。
ミニマリストに憧れて行ったイギリスで、素朴でモノを大事にする生き方の魅力に気づきました。
そして今、人とモノの関係を丁寧に考えるリノベーションの仕事をしています。

僕は、最近自分の家づくりを体験しました。
自分の家でやりたいことはもちろん沢山あり、奥さんと意見が合わず激論を交わす日もありました。
でも自分だけの生活ではないからこそ、家族の意見も必要でした。
なんのために作るのか?どういう場所にしたいのか?
家族と話し合い、考え、同じ方向を見つける良い機会でした。 そして僕たちの家ができあがりました。
もちろん、全ての希望を盛り込めたわけではありません。 だけど、諦めないで対話をしながらできた今の家は、イギリスの時のように記憶に残り これからも沢山ストーリーが生まれるのかな、とわくわくしながら、試行錯誤しながら住んでいます。

今も色々な人と家づくりをする中で、やりたいことと、すべきことの整理をしてまとめるのはとても難しいことだと感じています。 でも、まずはやりたいことを出し合って、お互いに検討を重ねていくことで、 全てではなくても、様々な要件を満たすことができていきます。

まずは、一緒に理想を描いてみることで、その人らしい素敵な住まいの土台ができるのではないかと思っています。
皆さんの心がわくわくする方向を見て、ものづくりができたら。
僕は、最初から諦めずに、みなさんと一緒に考えて、一緒に探してみたいと思っています。


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