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外はボロボロなのに内もボロボロだった

何もかも上手く行かなかった頃。

ほんと何にも出来ない奴だな。
何も上手く行かない現実を見て心の中でたまに呟いていた。外側の世界でも上手くいってないのに、内側の世界も上手くいっていなかった。

外側にある世界の曇った空気はいつのまにか、僕の内側の世界にも入り込んできて僕の気持ちを曇らせる、それでも先の見えない人生を、がむしゃらに生きていた。

いつになれば報われるのか、このまま一生こんな状況が続いたら。と、考えながら、やるべき事をやる。そんな生活を送っていた。

逃げた方が楽だったはずで、芽も出ないのなら才能が無い事にも気がついていたはずで、ただ、才能が無いと諦めて辞めてしまうのは僕は好きじゃ無い。

「才能よりも努力!」

この言葉を信じてやって来ていた。ただ、それは結局根性論だ。どれだけの努力しても、報われない時だってあるし、というよりもその方が多い筈だ。

僕は必死になりすぎて、絶対に上手く行かせるんだって気持ちで、全く自分の本音には目を向ける事は無かった。

こんな気持ちの焦った状況で、上手く行く筈もないと思える。

よく周りを観察すれば
現実で上手くいってる人間が、気持ちでは上手く行って無いってのは少ないと思う。当時の僕自身は現実も内面も上手く行っていない、何処も悲惨な状況がまずいのだ、と思った。

見える世界だけが全てではなくて
「見える世界」を評価する自分の世界がある。

例えば、
「お金が幸せです」だと思っている人がいる。僕が考えるにはお金を使ったその先に"幸せ"があるんだと思ってる。

つまり、
幸せになる為に、遠回りをしてお金を稼ごうと努力をするのでは無くて。
幸せになる為に、幸せの考え方を学んで近道をして取りに行けば良い。

そんな考えができれば良かったのだ。

当時、現実でも内面でも上手く行っていない自分に最も教えてあげたかった事は、現実が上手くいかなくても、許して自分自身を信じてあげられる気持ちで焦らずに頑張れ。

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