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ロシア 民間軍事会社(PMC)乱立の給料事情【ウクライナ戦況図】米証言:ロシアは攻撃する余力がない【5月5日】ウクラ軍バフムトで反撃続く南部でも反撃【最新】ロシア軍弾薬不足深刻

0:00 はじめに
0:56 全般的な事柄
1:47 この日のニュース
1:55 アメリカ情報当局:ロシアは攻撃する力残っていない
3:21 ドイツの高性能自走砲Pzh2000って使えるの?実は・・・
5:27 情報統制のロシアに正しいウクライナ情勢を伝える方法とは?
6:44 クピャンスク方面スバトベ・クレミンナ線の戦況
7:35 バフムト方面の戦況
11:52 ドネツク州アウディーイユカ、マリンカ、ブフレダールの戦況
12:43 ザポリージャ州ヘルソン州の戦況
13:26 ロシア民間軍事会社PMCの相関図と給与明細

日頃調べている最新のロシア軍とウクライナ軍の状況、情勢をコンパクトにまとめてお伝えします。
最新の情報をお届け!その日のレポートをその日に動画にしています。
ウクライナ軍参謀本部、最新のISW、最新の防衛研究、最新の防衛関係サイト、ツイッター、テレグラムのレポートを中心に日本語でまとめ、英語とウクライナ語で字幕を提供しています。
●過去の動画は再生リストへ
https://youtube.com/playlist?list=PLYeggD4iKOM_yLyhL2ItsSy0dHDKaEKmW
■より快適に見るには
・字幕が2重→YouTube側の字幕を消去
・方位は赤い針が北
・公開時間は日によって異なります。チャンネル登録して通知をON
・赤:ロシア軍側 青:ウクライナ軍側 オレンジ:係争中
・一辺10kmの正方形が所々あります
・畑の大きさ:1kmX1.6kmほど
●距離
スバトボ・クレミンナ45km/クレミンナ・バフムト55km/バフムト・ドネツク65km/ドネツク・マリウポリ100km/マリウポリ・メルトポリ170km/メルトポリ・ヘルソン200km
●ウクラ軍の損失は?
 データ非公表で不明
●noteに内容を日本語、英語、ウクライナ語で掲載
 https://note.com/sumaitotoushi/
■Materials
OST of WoWP, WoT, WoWs - Wargaming.net
Wargaming.netはキーウ支社の従業員と家族を支援するとともにロシアとベラルーシから撤退し、ベオグラードとワルシャワにオフィスを開設し400名の従業員を受け入れると発表しました。また、ウクライナ赤十字に100万ドルの寄付をしました。
※サブチャンネルで投稿主がニュースと視聴者様のコメントを読んでいます。
https://www.youtube.com/channel/UCNu9XVGZ4CEwmyj7TBwsn_w/

#ウクライナ
#ゆっくり
#プーチン大統領

みなさんこんにちは。
今日も最新の
ウクライナ情勢についてお伝えします。
ロシアがキーウに侵攻してから
およそ435日、
この動画では、
本日公表された
戦争研究所のレポートなどをまとめて、
その日にいち早くお伝えしています。
過去の動画も、
再生リストからあわせてご覧ください。
■まずは全般的な事柄です。
ウクライナ軍の参謀本部によると、
この日、ロシア軍の損失は
兵士650名
戦車5両
装甲戦闘車17両
砲16門
多連装ロケット3両
防空システム4基
ドローン18機
その他車両28両
となっています。
この日はウクライナ全土で
24機の無人機が飛来し、
うち18機を撃墜しました。
また、
この日戦線全体で
バフムトとマリンカを中心に、
約50回の地上戦が報告されています。。
■この日のニュースを簡単にお伝えします。
YouTubeのチャプターで
必要なところを見ることもできます。
1番目.
この日、
アメリカのヘインズ国家情報長官は、
上院軍事委員会で証言し、
「ロシア軍は
弾薬と兵士が不足しているため、
今年、大規模な攻撃作戦を
実施することは困難で、
新たな弾薬供給先を確保できなければ、
現在のような
ささやかな攻撃作戦を維持することさえも困難になる」と述べました。
また、
最近プーチン大統領は
戦略的な目標を変更し、
「ウクライナ東部と南部の占領地の維持を強化し、
ウクライナがNATOに入らないような条件で
勝利とする」可能性を検討していると述べました。
その一方、
「今年プーチン大統領は
ウクライナの軍事侵攻を停止する可能性は
低い」とも述べました。
別の米国当局者によると、
ウクライナの反撃攻勢は、
5月にも始まる可能性があるとしています。
キーウインデペンデントの伝える所では、
反撃攻勢の結果は、
成功すれば
さらなる反撃の足がかりになり、
失敗すれば
紛争終結に向け妥協するよう、
西側諸国から圧力を受ける可能性もあり、
今後の重要な転換点になるとしています。。
2番目.
世界最高の自走砲として鳴り物入りで登場し、
ドイツがウクライナに供与した
Pzh2000について、
実戦で使用した兵士のインタビューが掲載されました。
ドイツの自走砲Pzh2000は、
最大射程30キロ、
電動式自動装填装置が搭載され、
高い射撃精度を誇っています。
特に射撃速度は
10秒間に3発の砲弾を撃ち込むことができます。
さて、
旧ソ連のピオーン自走砲の搭乗員から
移ってきたセルヒー中尉によると、
Pzh2000自走砲は、
天気の良い日には高い性能を発揮し、
これまで扱ってきた旧ソ連の自走砲の
半分以下の時間で発射でき、
発射後は敵が反撃する前に
その場を離れる機動性もあり、
迫撃砲の直撃にも
誰一人ケガもしなかったと評価しています。
一方、
デリケートな面もあるそうで、
敏感な電子機器を数多く搭載しているため、
ウクライナの泥と湿気は大敵、
訓練中は、
湿度と温度が最適に調整された
巨大な格納庫で保管され、
120発撃つごとに
1日かけて砲塔を掃除する必要があり、
車内に入るには、
必ずブーツを脱いで
車内用のきれいなスリッパをはかなければならず、
車内には掃除機を備え、
電子機器を保護するため、
常に掃除をする必要があるといいます。
また、
天候が悪く泥が付きそうな場合や、
湿度が高いときは、
不具合が出て機械が動かなくなる前に攻撃を中止し、
前線を離れなければならなかったと言います。
最高の自走砲を維持するには、
いろいろと苦労がありそうです。
3番目.
今週は世界報道自由デーとのことで、
外国メディアの情報が統制されているロシアでは、
オンラインゲームを通じ、
ロシア国民に
ウクライナ情勢を伝える試みがおこなわれています。
ガーディアンが伝えるところによると、
フィンランドの新聞社は、
ロシアで人気の
カウンターストライクというゲーム中に
ウクライナ情勢に関するニュース報道を表示し、
ロシアのメディア規制を回避していると言います。
このゲームのユーザーは
自分専用のマップを作り、
他のプレーヤーに自分のマップで
遊んでもらう機能があり、
この機能を使って
ウクライナ情勢について情報を伝えているとのことです。
この赤い部屋には、
ウクライナのブチャや
イルピンで起きた事件を報じるニュース記事や、
この新聞社がロシア語で伝えるニュースが
BGMで流れるとのことです。
今週公開されたこのマップは、
ロシアを中心に、
すでに2000回以上
ダウンロードされていると言います。
■それでは、各地域の戦況です。
●北東部 クピャンスク方面
ウクライナ軍の参謀本部によれば、
この日ロシア軍は、
ビロホリフカに攻撃しましたが、
この攻撃はウクライナ軍が撃退しました。
ビロホリフカでは、
町の東側でウクライナ軍が奪還したところに、
再度ロシア軍の歩兵部隊が入り、
塹壕を掘って
拠点化しようとしている可能性があります。
先月24日にウクライナ軍が奪還した
町の東側を係争地として更新しました。
一方、
ウクライナ軍は
町の南の塩鉱山の高台からこれを攻撃し、
ロシア軍を撃退しています。
ロシア軍は
ビロホリフカの町に近づくことはできていません。
●東部 バフムト方面。
この日の天気は、くもり、最低気温9度、最高気温21度。
今日の天気は、くもりの予報。
ウクライナの天気予報は日によって大きく異なるようで、
今日の週間予報は、
9日頃に一度雨の降る予報となっています。
ウクライナ軍のセルヒーチェレバティ報道官によると、
この日ロシア軍は
229回の砲撃、
2回の空爆、
19回の戦闘があり、
ロシア軍は
409人の死傷者が出たと報告しています。
また、
弾薬の備蓄はあるようだが、
出てくる戦車や装甲車は
T-62やBMP1といった、
古いものとなっていると述べました。
○バフムト北方
この日ロシア軍は、
ノヴォマルコベの手前の高台、
ボホダニフカに攻撃しましたが、
これらの攻撃は
ウクライナ軍が撃退しました。
クロモベの北では、
陣地戦が継続していると思われますが、
この日は特に情報はありませんでした。
○バフムト市街地
バフムトでは戦闘の報告はありますが、
ロシア軍にひところの勢いはなく、
逆にウクライナ軍が反撃し、
主導権を取っている所があります。
1番目.
北側から西側の住宅地では、
画像で見ていただいているように、
町は砲撃で破壊されていますが、
戦線は膠着状態となっています。
YouTubeではお見せできませんが、
ワグナーのプリコジンはこの日、
20から40体くらいでしょうか、
地面に横たわる
多数の兵士の亡骸を前にSNSにビデオ投稿し、
ロシア国防省が砲弾をよこさないから、
こんなに損害が出ていると
鬼気迫る表情で訴えています。
2番目.
第12学校の区画では、
東側のチャイコフスキー通りで
ウクライナ軍が反撃し、
この通りを確保しました。
現在戦線は、
この通りの東側に移っています。
戦況図を更新しました。
3番目.
チャイコフスキー通りから、
ロシア軍が西側に出てきた宗教施設では、
ウクライナ軍がロシア軍を殲滅し、
戦線はチャイコフスキー通りまで戻りました。
また、
その南側のコルサンスキー通りと
チャイコフスキー通りの間も、
係争地として更新しました。
ウクライナ軍はバフムトに増援を送っており、
この辺りもウクライナ軍が
やや押している可能性があります。
○バフムト南方
クルデュミフカでは、
ウクライナ軍が反撃をおこない、
ロシア軍の占領地を奪還したと伝えています。
詳細は不明ですが、
戦争研究所の分析ではウクライナ軍が、
局地的な作戦行動に出たとしています。
昨日と同じですが、
バフムトの戦況についてまとめると、
ウクライナ軍の支配地域は、
南西側の約2平方キロメートルとなっています。
ロシア軍は、
バフムト占領まではあと少しですが、
ウクライナ軍も増援を前線に送り、
局所的ですが
ウクライナ軍が反撃に出ている所もあります。
連日お伝えしていますが、
ロシア軍は兵站に問題を抱えているようで、
ロシア軍に進軍する余力はなく、
「5月9日の戦勝記念日までに
バフムトを占領せよ」というクレムリンの命令は、
ロシア軍は
あきらめてはいないようですが、
実現する可能性はなくなりつつあります。
ウクライナ軍は引き続き
バフムトを防衛し、
ロシア軍の戦力を削り続けると思われます。
●南東部 ドネツク州。。。
ドネツク州の戦況についてお伝えします。
今日はまとめてお伝えします。
この日ロシア軍は、
セヴェルネ、
マリンカ、
ノヴォミハイリフカに攻撃しましたが、
これらの攻撃はウクライナ軍が撃退しました。
ロシアのミルブロガーは、
この方面で
戦闘の増加を報告しています。
この日複数のミルブロガーは、
マリンカの北にあるスタロミハイリフカ、
ブフレダールの近く、
それから、
ブフレダールの西にある
パブリフカで地上戦があったと報告しています。
いずれも威力偵察で、
ウクライナ軍の反撃作戦が近い可能性があります。
●南部 ザポリージャ州
メルトポリの今日の天気はくもり、最低気温11度、最高気温19度
今日の天気は晴れの予報。
この方面でもロシアのミルブロガーは、
少なくとも、
オレホポで2回ウクライナ軍が
威力偵察をおこなっていると報じています。
いずれも明確な画像などありませんが、
ロシア軍も、
ウクライナ軍の反撃が
本格化することを感じているのかもしれません。
●南部 ヘルソン州
この日は、
戦況図に変更のあるような
情報はありませんでした。
■その他
今日はロシアのPMC(民間軍事会社)について
興味深い記事がありましたのでお知らせします。
キーウインデペンデントによると、
ロシアでは、
ワグナーのようなPMCの設立が
相次いでいます。
さきがけとなったのは最大手のワグナーで、
クレムリンの料理を作る
コックだったプリコジンが、
ロシア軍に食料を提供する一方で、
次第にロシアの軍事資源に
アクセスすることができるようになり、
現在のような組織となりました。
ワグナーの本部は、
サンクトペテルブルグの高層ビルにあり、
戦車から戦闘機まで
様々な兵器を所有しています。
現在ロシアには
24の民間軍事会社があり、
ウクライナに対する特別軍事作戦を契機として
急増しました。
チェチェンのカディロフのような民兵組織、
有力な政治家、
オリガルヒと言われる富豪、
ガスプロムのような大企業がこぞって設立しています。
実は、
ショイグ国防大臣も、
パトリオットという民間軍事会社を保有しています。
関係図はこのようになり、
大まかにいって2つに分類でき、
クレムリンとつながりのある組織、
ロシア国防省とつながりのある組織に分かれます。
特徴としてはいくつかあり、
例えば、オーナーのメリットは、
プーチン大統領に自分の存在をアピールでき、
ロシア国防省を飛び越えて
砲弾や武器の提供を得られ、
金銭的にも収入があること。
ロシア軍にもメリットがあり、
国家でないので、
戦争犯罪や条約に縛られず
自由な(ひどい)活動ができるというメリットがあります。
また、
自分の軍隊を持つというのは、
それだけでもステイタスになると指摘しています。
一方、
困ったこととしては、
企業間でルールなき、
仁義なき競争があること、
ロシア軍からの兵站、
弾薬供給、
報告・指揮命令系統が
複雑になることがあげられます。
ちなみに、
PMCと契約して傭兵になるともらえる給料は、
ここ最近上昇傾向にあり、
今はだいたい
月額4000ドル(52万円)が相場で、
ロシアの平均月給700ドル(9万円)に比べると、
はるかに高給となっています。
ロシアの地方に行くと、
これよりもかなり給与水準が低く、
地方に住んでいる人にとっては、
PMCは給与面で相当な魅力があるでしょう。
ロシアの法律では、
このような民間軍事会社の存在は
違法なはずですが、
そんなことはお構いなしで、
街角や地下鉄、
ストリップ劇場など至る所にPMCの勧誘の看板があるそうです。
本日は以上です。
ご視聴いただきありがとうございました。

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