
【5月22日】ロシア バフムト占領疑惑にクレムリンぬか喜び 逆包囲に気づかず【ウクライナ戦況図】F-16の提供数判明【最新】ウクラ軍 バフムト周囲3方向で進軍
0:00 はじめに
1:06 全般的な事柄
1:35 最新ウクライナ情勢ニュース
1:44 クレムリン「バフムト占領」ワグネルの功績認める
3:52 F-16はウクライナに何機届くか分析
5:12 北東部クピャンスク方面スバトベ・クレミンナ線の戦況
6:41 バフムト方面の戦況
11:19 その他ドネツク州ザポリージャ州ヘルソン州の戦況
日頃調べている最新のロシア軍とウクライナ軍の状況、情勢をコンパクトにまとめてお伝えします。
最新の情報をお届け!その日のレポートをその日に動画にしています。
ウクライナ軍参謀本部、最新のISW、最新の防衛研究、最新の防衛関係サイト、ツイッター、テレグラムのレポートを中心に日本語でまとめ、英語とウクライナ語で字幕を提供しています。
●過去の動画は再生リストへ
https://youtube.com/playlist?list=PLYeggD4iKOM_yLyhL2ItsSy0dHDKaEKmW
■より快適に見るには
・字幕が2重→YouTube側の字幕を消去
・方位は赤い針が北
・公開時間は日によって異なります。チャンネル登録して通知をON
・赤:ロシア軍側 青:ウクライナ軍側 オレンジ:係争中
・一辺10kmの正方形が所々あります
・畑の大きさ:1kmX1.6kmほど
●距離
スバトボ・クレミンナ45km/クレミンナ・バフムト55km/バフムト・ドネツク65km/ドネツク・マリウポリ100km/マリウポリ・メルトポリ170km/メルトポリ・ヘルソン200km
●ウクラ軍の損失は?
データ非公表で不明
●noteに内容を日本語、英語、ウクライナ語で掲載
https://note.com/sumaitotoushi/
■Materials
OST of WoWP, WoT, WoWs - Wargaming.net
Wargaming.netはキーウ支社の従業員と家族を支援するとともにロシアとベラルーシから撤退し、ベオグラードとワルシャワにオフィスを開設し400名の従業員を受け入れると発表しました。また、ウクライナ赤十字に100万ドルの寄付をしました。
※サブチャンネルで投稿主がニュースと視聴者様のコメントを読んでいます。
https://www.youtube.com/channel/UCNu9XVGZ4CEwmyj7TBwsn_w/
#ウクライナ
#ゆっくり
#プーチン大統領
みなさんこんにちは。
今日も
最新のウクライナ情勢について
お伝えします。
ロシアがキーウに侵攻してから
452日、
この動画では、
きょう公表された
戦争研究所のレポートなどをまとめて、
いち早くお伝えしています。
そのため、
地図の記号は簡略化しています。
過去の動画も、
再生リストからあわせてご覧ください。
■まずは全般的な事柄です。
ウクライナ軍の参謀本部によると、
この日、ロシア軍の損失は、
兵士730名
戦車4両
装甲戦闘車16両
砲29門
防空システム2基
ドローン21機
その他車両14両
となっています。
■この日のニュースを簡単にお伝えします。
YouTubeのチャプターで、
必要なところを見ることもできます。
1番目.
ロシア軍が、
バフムトの市街地を
占領したことについての反応がありますので、
お伝えします。
この日プーチン大統領は、
バフムトの戦いで市街地を占領した、
ワグネルの部隊に
祝意を示しました。
プーチン大統領は、
ロシア軍が
「必要な支援と側面を守った」ことを述べた上で、
「市内ではワグネルが前進した。
ロシア軍は、
砲撃と航空機による
支援をおこなった」と発表しました。
クレムリンが
ワグネルの功績を直接認めたのは、
これが初めてのこととなります。
反対に、
ワグネルのプリコジンは、
バフムト市街地での勝利について、
「完全に自分と
その傭兵部隊によるものだ」と述べ、
「都市を占領した時には、
ロシア国防省の誰もいなかった。
ロシア空挺部隊が、
ワグネルの占領を
支援したというのは、
全くの嘘だ」と言いました。
さて、
ロシアのミルブロガーたちは、
「バフムト占領疑惑」と呼び、
「バフムトは第2次世界大戦の、
ベルリン解放の時とは違う」として、
現在起きている、
郊外でのウクライナ軍の反撃について、
注意を向けています。
戦争研究所の分析では、
クレムリンが手放しで喜ぶのは、
判断ミスにつながる
可能性が高いと分析しています。
一方、
ウクライナ軍のシルスキー司令官はこの日、
「ウクライナ軍は
バフムトの郊外の側面を進撃し、
戦術的に包囲しようとしている」と述べ、
ウクライナ国防省のハンナマリャル国防副大臣は、
「ウクライナ軍がロシア軍を半包囲し、
ロシア軍を撃破できる体勢がある」と
テレグラムで述べました。
詳しくは、
この後の戦況のところでお伝えします。
2番目.
ウクライナに
F16が提供される見込みとなり、
次は、
どの国が何機提供できるか?
についての議論が活発になっています。
この日ディフェンスエクスプレスでは、
ウクライナへの「戦闘機連合」に参加する、
イギリス、
アメリカ、
オランダ、
ベルギー、
デンマークのF16の保有状況から
その機数を推定しています。
それによると、
F16を提供できる可能性のある国は、
オランダ、
デンマークで、
それぞれの国の事情や
後継機のF35の納入状況など考慮すると、
ウクライナは、
オランダとデンマークから
24機から36機程度のF16を受け取れる
可能性があるとしています。
F16が12機で1飛行隊を編成できるとすれば、
ウクライナは、
2つから3つのF16飛行隊を編成できる
可能性があると結論づけています。
ウクライナが要望するF16の機数は、
40から50機ですが、
その半分から7割くらいが、
今年中にはなんとかなりそうです。
■それでは、各地域の戦況です。
今日は、戦況の動いたところを中心に解説します。
●北東部 クピャンスク方面
○スバトベ・クレミンナ線
位置情報付きの画像によると、
この日チェルボノポピフカの西、
ルハンスク州とドネツク州の州境付近で、
ウクライナ軍が
ロシア軍陣地を攻撃していることが判明しました。
ここはこれまで係争地としていましたが、
この付近をロシア軍の支配地として
戦況図を更新しました。
また、
その北のカマジニフカ付近では、
ゼベレツ川まで
ロシア軍が支配していることがわかりましたので、
戦況図を修正しました。
○シベルスク周辺
位置情報付きの映像によると、
サッコイヴェンセッティでは、
ウクライナ軍が集落に向かって、
戦車と歩兵を進めて奪還作戦をおこない、
集落のすぐ北の、
ロシア軍陣地を奪還しました。
ここのロシア軍は疲弊しているのか、
対戦車兵器を持っていないのか、
戦車1両の攻撃で奪還されてしまいました。
小さな集落ですので、
戦況図の更新はありませんが、
ウクライナ軍は確実に前進しています。
●東部 バフムト方面。
この日の天気は、くもり、最低気温13度、最高気温24度。
今日の天気は、くもりの予報。
今後24日にかけて
天気はぐずつき模様となります。
バフムトの戦況についてお伝えします。
○バフムト北方
ウクライナ軍の参謀本部によると、
この日ロシア軍は
フリホリフカの方向に攻撃を仕掛けましたが、
この攻撃はウクライナ軍により撃退されました。
この方面のロシア軍は
防衛に回った可能性が高く、
ウクライナ軍は攻撃をおこなっているものの、
ロシア軍も抵抗しています。
ロシアのミルブロガーによると、
クロモベの貯水池付近では、
ワグネルの部隊が北西の郊外に出ようとしていますが、
ウクライナ軍が現在阻止しています。
戦況図に変更はありません。
○バフムト市街地
バフムトでは、
残りのウクライナ軍の支配地域に対し、
ワグナーの部隊が突撃をおこなっています。
1番目
バフムト工科大学の西側の宗教施設は、
ワグナーの部隊が突撃し、
ここを占領しました。
戦況図を修正しました。
2番目
また、ワグナーの部隊は、
Mig17の記念碑の隣にある高層の建物に入り、
ここを占拠して屋上に旗を掲げました。
この部分をロシア軍の支配地として
戦況図を更新しました。
ロシアのミルブロガーは、
この日をもって
ロシア軍はバフムト市街を完全占領したと
主張していますが、
それを視覚的に確認できる情報がなく、
先ほどの屋上の旗も
かなり遠いところから
撮影していることなども考えると、
「バフムト完全占領」は
ロシア側の情報操作である可能性が
高いと判断できます。
ウクライナ軍は、
小さな支配地で抵抗を続け、
少しずつ撤退しながら、
ロシア軍の兵力を
削り続けている可能性があります。
もし本当に、
ワグネルが市街地の占領を完了した時には、
様々なところで大きな写真を撮影して、
公開してくれるはずです。
○バフムト南方。
ウクライナ軍の参謀本部によれば、
この日もロシア軍は、
イワニフスケの方向、
ビラホラの方向で、
ウクライナ軍に奪われた陣地の
奪還作戦をおこないましたが、
これらの攻撃はウクライナ軍が撃退しました。
逆にウクライナ軍は、
5つの攻撃軸で、
クリシチフカに向けて
奪還作戦をおこなっています。
この日は戦況図の変更はありませんが、
近々何かありそうな予感はしますので、
わかりましたらお知らせします。
まとめると、
ウクライナ軍は依然として
市街地の0.4から0.5平方キロ程度の部分を支配し、
ワグネルの戦闘意欲を利用して、
撤退作戦をおこない
戦力を削り続けています。
一方、市街地の周囲では、
バフムト北の
サッコイヴェンセッティの町の付近、
北西のベルキフカ貯水池の付近、
南のクリシチフカの付近では、
ウクライナ軍が奪還作戦をおこなって、
一部の陣地を奪還し維持しています。
特にクリシチフカ付近では、
ウクライナ軍は組織的な攻撃をおこない、
ロシア軍を追い詰めつつあります。
今後ロシア軍は、
バフムト市街地の完全占領に向けて、
攻撃をおこなうと考えられますが、
ウクライナ軍は郊外で、
ロシア軍の占領地域以上の面積を、
奪還し続けていくものと思われます。
バフムトのロシア軍のことを、
「袋のネズミ」と表現する人もいるようですが、
ロシア軍がバフムトで進めば進むほど、
退路を失い、
袋小路にはまっていくような気がするのは、
投稿主だけでしょうか?
●南東部 ドネツク州
●南部 ザポリージャ州およびヘルソン州
メルトポリのこの日の天気はくもり、
最低気温15度、最高気温22度。
今日の天気は曇のち雨の予報。
火曜日にかけて雨が降る予報です。
この方面では戦闘の報告はありますが、
戦況図に変更のある情報はありませんでした。
さて、アゾフ海に面したベルジャンスクでは、
ウクライナ軍が
ストームシャドウミサイルで、
ベルジャンスク空港を
複数回攻撃しているとの情報があり、
写真では、
空港の方向から白煙が上がっています。
なお、この空港には
ロシア軍の司令部があるとのことです。
敵の空軍力を削ぐ目的の攻撃で、
反撃の準備段階である可能性があります。
本日は以上です。
ご視聴いただきありがとうございました。