「下克上パパ」ー1:年下の上司ー
ー1:年下の上司ー
「八坂君、」
そう呼び止められた瞬間、時が止まった
血が煮えたぎりそうになった
勤続20年、先輩としての尊厳、元・上司としてのプライド
全てが否定されたのだ
年功序列とはもう昔
今や有能?であれば平気で役職が変わる
ウチの会社も例外ではなかった
人事変更の結果出来たのは
年下の上司
^^^^^
しかもそれは
入社当初に面倒を見ていた4つ下の後輩
「八坂さん、もうオレ営業向いてないっす!」
なんて弱音を履いてた彼が、今やトップセールスマンに。
会社は彼を大きく評価
最年少部長へと成り上がった
確かにアイツは成長した
でもまさか自分の上司となるとは、、
ルールはルール
上司は上司だ
そう自分を納得させた
だが、しかしなんだあの態度は!?
八坂君??
・・・くん!?
上司になった瞬間に俺のことは「君付け」か!?
怒りの感情を抑え、冷静を装って答えた
「は、はい。なんでしょうか植村部長」
パソコンが並ぶオフィスには女性社員も何人かいる
元上司と元部下、この逆転現象を面白がるかのように
クスッと笑う声が聞こえた気がした
続く↓
「下克上パパ」ー2:下克上の決意ー
https://note.mu/sumahosho/n/n5fd5358990f4
ーーーーーーーーーーー
★「下克上パパ」担当作家からのお願い★
良かったら、いいねやコメント、シェアなど何でも良いのでお願いします。
ーーーーーーーーーーー