独居老人の音声会話おしゃべり体験報告(No.1)
2024年10月にリリースされたChatGPTの音声会話機能は、これからの高齢者の生活スタイルを拓くのに大きく役立つと思われます。
ここでは独居老人の1週間のおしゃべり体験記録の報告に先立って、体験感想のまとめをお届けします。今後この体験感想・まとめは、体験を重ねる途中で、また読者の皆さんのご意見をもとに更新していく予定です。
「第1回 ChatGPT+音声会話機能の体験報告・まとめ」
1.体験ツール(2024年10月現在)
(1)Open AI社ChatGPTのモデル GPT-4o:有料なので当事者には勧めにくい
(2)PerplexityのChatGPT 3.5:無料版は1日4回までの回数制限あり
2.音声会話機能の特徴~Siriとの対比
(1)操作性
Siriと同じで、音声で話しかけ、音声で応答する
高齢者が苦手の画面操作不要、文字入力不要
(2)回答速度
起動に少し時間がかかる。起動しないこともある。
回答には、Siriよりも時間がかかる
(3)話し方
普段の話し方でよい
言いよどんでも待ってくれる
相手の話を途中でさえぎっておしゃべりできる
男性、女性の話し相手を指名できる
話すスピードを注文できる
静かな環境でないと応答しない
(4)質問の種類
Siriと違って最新の話題、地域性の話題には応じない
ときおり利用規約違反と回答を拒否することがある
Siriと違って、アプリやスマホの操作を依頼できない
(5)対話の積み重ね
根掘り葉掘り、会話を深めることができる
英単語の発音、専門用語の誤認識など、正しく認識されるまで会話できる
(6)代理人依頼
故人、外国人、仮想の職業の人など、ChatGPTに話し相手に仮想の代理人への成り代わりを依頼できる
3.高齢者福祉ツールとしての私的な所見(2024年10月現在)
(1)高齢者スマホ支援者のツールとして
2024年10月現在、実用までにはいま一歩の発展途上の機能と評価
ChatGPT Plusのサブスクが必要だが、先導的スマホ支援者には、先行投資の価値ありと考える
(2)当事者(:高齢者)の日常生活用具として
動作が安定するまで、当事者の体験実習は見合わせたい
回数制限のない無料版の公開まで待ちたい