利用者さんとそのご家族。とあるソーシャルワーカーの葛藤への思い。
こんにちは、すまです。
今日もこちらのページをクリックしてくださりありがとうございます。
私たち精神保健福祉士は、働く現場によって利用している当事者の方だけではなく、そのご家族に接することも多くあります。
精神科デイケア勤務の時は、そう多くなかったのですが病院の医療相談室や現在の施設ではご家族のいる利用者さんも一定数いて、面談やお電話でお話をする機会があります。
…?
「ご家族のいる利用者さんも一定数いて」と、書きながら違和感のある言葉だなと自分でツッコミが入ったので、それもそのまま書こう。
精神科ではご家族と繋がりがなくなってしまった利用者さんと出会うことが少なくありません。
既にご両親が他界されている方もいれば、兄弟を含めて疎遠になっている方もいます。私が活動している地域は生活保護世帯も比較的多いエリアで単身で生活保護を受給している方ともよく出会います。
手続き上、ご本人とは直接関わることは難しいが、病院や施設と事務的な手続きなど最小限の協力は引き受けるというスタンスのご家族もいます。
ご本人自身は家族と会うことを希望しているが、ご家族は難しいという場合もあれば双方会いたくないという場合もあります。
私たちは利用者さんの関係者としてご本人からご家族と会いたい気持ちを告げられることもあります。ご家族に代弁し伝えることも、お願いをすることもありますが難しいことがやはり多いです。
本人の会いたいと言う権利もある。
そしてご家族の会いたくないと言う権利もあります。
私たちが出会う前の家族間の歴史があり、ここに関しては中々踏み込むことができない隔たりを感じることもこの仕事をしているとしばしば感じています。
たまたまかもしれませんが、私個人の肌感覚の体感として、ご家族と利用者さん、そして私たち3者の関わりを持てるケースは全体の半分にも満たないと感じた時期もありました。
精神疾患やその障害だけが、疎遠になる原因ではないことはハッキリと伝えます。
その一方でそうしたケースに出会う度、この疾患や障害は家族との関係を失ってしまう可能性が高い悲しい側面があることを感じています。
しばしば本人と家族の将来の希望は同じ方向へ向かわない時もあります。
そうした時にわたしたちソーシャルワーカーはどこに立って関わることが求められるでしょうか。
机上では色々と言うこともできるのですが...。
しかし、その輪の中にある種、当事者の1人として自分自身をおいてみると、どちらの思いも大切にしたいです。
ソーシャルワーカーである前に個人の感情も挟まってくることもあります。
個人的には両者の思いが少なくとも互いに伝わった上で、何らかの結論が出せるようにサポートしたいです。
(きれいに行かないことも多いけれど、時々奇跡が起きることもあります)
どちらかに立つという二者択一ではなく、もう一度それぞれの思いを聞いた上で何か可能になることはないだろうか?そう自分に問いかけられるワーカーでありたいと思います。
時々この思いも透明になってることがあって、危機感を感じることもあります。
同時に、透明になっていたことに気づけてホッともします。
今日はつぶやきのような日々の葛藤をシェアしてみました。葛藤しながら進むこともこの仕事の醍醐味です。
本日もありがとうございます。