独り言
いよいよ12月になった。能登の地震から始まり、パリ五輪があり、先日は韓国でクーデターがありと色々濃い1年だったものだ。そんな世間を横目に、今頃受験生は来たる共通テストや二次試験に向けて着々と準備を進めている頃だろう。中には、もう既に総合型選抜や推薦入試で進路が決まった人もいるかもしれない。今や一般入試がマイノリティになりつつあるというのだから、受験産業はどうなっていくんだと思わなくもない。
さて、私も去年は受験生として勉強に表向きは励んでおりつつ何だかんだTwitterに時間を溶かしていた身である。そして、もうこの時期には一応結果が出ていたものだ。ちなみに去年はまさかの合格発表日と自分の誕生日が重なるという凄まじい巡り合わせがあった。受かったからよかったものの、落ちていたら何とも気まずい誕生日になるところであった。今年はそれと比べるといささか物足りない誕生日になったものだ。まあもう19にもなって今更誕生日がどうのこうのと語るのも違うのかもしれないが。
別に誕生日に限らず、最近は特に刺激的なこともなく、何だか物足りなさを覚える日々である。授業とバイトとレポートと小テストへの勉強とドラマの視聴をひたすら繰り返している日々にも流石に飽きてきた。とにかく物足りないという気持ちを埋めるために最近はnoteで色々と記事を読み漁っているのだが(と言ってもだいぶ偏っているが)、やっぱりダントツで読んでいるのはイブリース氏の記事である。
私からみるとイブリースさんは私のような凡人とは到底比べ物にならないほどの教養を持っていて羨ましい限りなのだが、それが故に本人も色々と苦労されているようだ。最近は学歴ネタを連発していて内容もどんどん暗くなっているし地味に誤字の頻度も増えているので精神状態を勝手に心配しているところである。
度々記事に挙げられているのは医学部is best理論だが、教養だけでなく論理力というかもうもはやありとあらゆる頭脳に関する能力が常人とかけ離れすぎていて納得させられてしまう。私が選んだのは薬学部だったが、昔は文系の方が興味もあり成績がよかった(というか数学がまだ伸びていなかった)ので、一歩間違えていたら似たように医学部薬学部行っておけばよかったと嘆いていたかもしれないと思うとゾッとする。あの後数学が伸びてきて理系を選んでいたからよかったものの、数学の伸びがもう少し遅ければ幸福度なんかも変わってきたのかもしれない。当時薬学部を選んだ理由としては他の理系学部は研究のイメージしかなくて自分にできる自信もなく食べていける気が全くしなかったというのもあるが、いささか視野が狭すぎたとは言え、何だかんだ正解だったかもしれない。唯一気になる点があるとすれば、解剖の類が全く苦手で医学部を初めから選択肢に入れていなかったことかもしれないが、薬学部の方が興味が持てたのでよかったとも思わなくもない。年収は医者に比べたら低いが、一応国公立には入れたので学費に対してリターンが見合わない問題も解決している。
ただ、やはり教養は面白いもので、正直いまだに心理学とか政治学とか経済学とかとにかくあらゆる教養を浅く広く学びたいという気持ちもある。選択するということは何かを捨てることと同義であるが、私にとって文系科目の興味というのはなかなか簡単には手放すことへの折り合いがつけられないもののようだ。
そういった唯一の問題を解決できたのはやはりnoteを見つけてさらにイブリースさんの記事を見つけられたことが本当に大きい。もはや無料で読めてしまうことに罪悪感を覚えるほどである。
何の記事なのかはよく分からないが、本人に直接コメントするのはいささか気まずいので、こういう形で書かせてもらうことにする。ブルシットジョブに苦しみ、会社でも落ちこぼれとして苦しんでいるとは本人の談だが、彼の教養は私みたいな平凡な人間に大いに役立っている。そのことが間接的にでも伝われば嬉しいなと思う。