【MBTI】ENTPの独創性
※一個人のENTPとして思ったことを述べていますので、ENTP全員に当てはまるというわけではないと思います。脳死でふーんと思いながら読み流していただければ幸いです。なお、これを書いている筆者は現実に疲れすぎてある種の逃避のために書いておりますので、論理関係がおかしくなっているかもしれませんし、ツッコミどころ満載の文章になっていると思われますが、ご容赦くださいませ。
ENTPに関するステレオタイプとしてよく聞かれるのは、膨大な数の斬新なアイデアを提供する、独創性があるとか言ったことが挙げられるように思う。エジソンはENTPだといわれるが、ああいった発明とかの類はENTPの得意技なのかもしれない。
こういったことを表現するのに、ENTPは0から1を生み出すのが得意だという表現を使われることがあるが、筆者個人はこの件に関して懐疑的なので、今回はそれに関してグダグダ語っていきたい。
個人的には、ENTPが得意とするのはむしろ1から99にする方だと思っている。ENTPはよく討論者と言われるが、このENTPが討論者として活き活きしているのは、ENTP自身がテーマを持ってくるときというよりは、与えられたテーマに対してあれこれ考えているときであるように思うからである。言うなれば、ENTPはサーブを打つときよりは、レシーブやラリーをしているときの方が活き活きしているように見えるのである。ENTPに対してよく使われる表現として、「進んで議論を吹っかけにいく」というのがあるので、世間一般から見たらENTPがサーバーのように見えるのかもしれないが、実際は吹っかけた相手の言動に疑問を持ち、そこに対して超変化球でレシーブを打ち込んでいくという方が近い。サーバーになっているのは、別の誰かの言動に疑問を持ったが、それを本人にぶつけることができず、それでもやっぱり誰かとそれに関してラリーをしたいので第三者に対してサーブする、みたいな感覚なのだと思う。
noteのMBTI論者は大体上っ面だけではなく、より深層の部分までMBTIを学んでいる方ばかりなのだが、Google先生で聞いてみたりInstagramでたまに流れてきたりする記事やらリールやらを読んでいると、(超率直に言えば)ものすごく表面的なことしか見ていないんだなあと感じる。実態に基づいていないというか。そこで感じた疑問をそういうことがない人ばかりのnoteで書くのもどうなんだというツッコミは置いておいて。
そういった誤解から多分ENTPについてよく知らない人たちはENTPが会話のサーブを打つ、あるいは点を決めることに重きを置いているように映るのだろう。ENTPと言えば必ずセットの様についてくるひろゆきとかいう人間がいるが、彼の場合はちょっと例外的だと思っていて、彼をENTPの典型例、代名詞の様に扱っている人がその様に誤解するのも無理からぬところだとは思う。現実では勝ちに固執しすぎている人間は大抵上手くいかない。どこかしらで行き詰まり、その過程を経て第3機能Feが発達していくのだ。
むしろ本気でENTPが気に掛ける人間に対しては、ENTPはある種コーチのような存在として振る舞うように思える。あえて返すのが難しい位置に打ち込んで、その相手が食らいついてやがて更なる方法で点を決めるのを待つかのような。これは私だけなのかもしれないが、どうも他の人の記事を読んでいるとそういう印象を受ける。
さて、そういう立ち位置で振る舞うためにはやはりそれなりのありとあらゆる球を打ち込む能力が求められるわけだ。そしてENTPは他者の意表を突く能力がずば抜けて高い(そしてENTPは他者の意表を突くことそのものに快感を覚えるという変な体質まで持ってしまっている)。それはどこに起因するかと言うと、ENTPの持つ第一機能Neにより他のタイプの追随を許さないほどの膨大な情報を収集してくるその習性、そしてその組み合わせの数のパターンの膨大さなのだと思う。後者はおそらく第2機能がもの凄く頑張っているのだろうと思う。だからENTPが主張していることはあたかも本人が自分1人の脳みそで思考をこねくり回して生まれたもののように見えるのだが、よく細部を見てみるとその考えは既存のアイデアが元になっている。まあどんな人間でも最初に行うことは情報のインプットであるので、当たり前であるといえばそうなのだが。ただ、その組み合わせもよりによって気を衒ったような組み合わせを好んでしまうので、他人から見たらどう考えても結びつけて考えないようなことを平気で組み合わせて考えるので、それが独創性として映るのだろう。(例を挙げるなら、これ書く直前まで、私はカラオケが好きなのでカラオケで高得点を取る方法をぼんやり考えていたのだが、途中から音域ってtanθじゃねとか考えていた。多分この思考は同じENTPであっても理解されないと思う。)
私が今まで書いてきた記事の中身がまさに典型例で、記事として自分が考えたことを書き連ねた文章は、実質的には私が今まで生きてきて触れてきた情報の集合体に過ぎない。しかもこのnote記事は大抵いつ読んだのかすら分からない誰かの記事に触発されて積み重なったものだから、表現が異なるだけで言ってること自体はほとんど同じような記事があるのだろうと思う。そして困ったことに、私がNeを使って手に入れた力として、語彙力と言うのがある。残念ながら、もし今私が適当に何らかの文章をもらって「これと全く同じ内容を主張しろ、ただしそうと気が付かれない程度に表現を変えろ」と言われたら結構な確率でできる気がする。「誰かの受け売り」の言葉を、普通の人だったらそのままの言葉で言うところを、わざわざまた別の比喩とか適当に使ってさも自分が生み出した言葉かのように発言する。著作権なんてあったものじゃないし、なんならコピペよりも質が悪いかもしれん。該当者いらっしゃりましたら本当にすみません。
と言うか、今の時代0→1ができる人間などいるのだろうか?そういえば昔塾の英語の授業で、「originalという単語の意味は独創的なということになるが、これは既存のものを遡って遡って辿り着いたoriginがその人だと言うことを意味する」と言われた。それを無限にやっていったらどうなるのか、気になるところである。
大体、アイデアの積み重ねの最たる例である論文ですら先行研究や参考文献は膨大にある。最近は実験のレポートと試験勉強に追われてしまいほとんどnoteを書く時間がなくなってしまったが、そんな実験のレポートの参考文献を読んでいた時、その文献の参考文献の量が全体のページの半分以上を占めていたくらいである。noteと論文の違いは究極に言って仕舞えば参考文献を明記する必要があるかどうかといったことくらいであり、本質的に既存のものを組み合わせて自分の文章を作ると言う行為そのものに違いはなさそうである。
ENTPがクリエイティブなタイプと言われる所以は、その参考文献の量が非常に膨大なこともそうだが、その文献が何気ない日常会話だったり自分や誰かの体験談だったりとその範囲すらも多岐に渡るからではないか。偏見だが、各タイプの主張の参考文献について考えてみるとSJ型が誰が言ったか詳細には分からない権威者の発言や慣習(テレビで見た有名人の発言とか)、SP型が主に自分の周りの人間の発言(噂話なんて典型だろう)、NJ型が論文やニュース、公式サイトなどの信頼できる機関が出した情報、NP型がそれら全部、といったイメージがある。あくまで偏見である。それぞれの型のタイプでさらに違うのは、より細かい情報種類の話だったり、その情報をどう咀嚼するかだったりになるのだろう。
そして、ENTPにはその膨大な情報を系統立てて無意識に溜め込み、必要に応じてそれを引き出す機能がついている。それが第4機能Siである。MBTIに詳しい方からしたら「え?第4機能は劣等機能でそれを使うのは無理なんじゃない?」と思われるかもしれないが、私としては第4機能とは「第1〜4機能として意識的に備わる機能の中で最もコントロールができない機能」だと思っていて、ENTPにケアレスミスが異常に多かったり、肝心な時に必要な言葉が出てこなかったりするのはこれが影響していると考えている。大抵は「なんでその話が今出てくるの?」と自分でも問いたくなるようなタイミングで過去に仕入れた情報が降りてくるパターンが多い。いや、これSiというよりNiか?
あと、本人は意図せず入れた話が気づいたら伏線になっているというパターンもある。どんな情報でもそれを取り込み、話を展開するということに関してはENTPの右に出るものはいないだろう。そういえばさっきこの話を例示に出したな、じゃあこいつ使って詳細論じるか、みたいなノリで話が展開できるのはENTPならではだと思っている。全国のENTPの皆さん、どうでしょうか。
まあそんなことで、今までの話を雑に要約するなら、ENTPの独創性は0→1のように見えやすいが実際は1→99で、その参考資料が他タイプと比べて異様に膨大だからそう演出されるんだよ、ってことでした。最近実験レポート書いてたから文章もそれに寄ってる気がする。そして実験レポートでも苦戦した通り、散々に広げまくった話をまとめるのが下手くそなのである。99→100の段階は、別の誰かにやってもらわなければならない。…まあそこは得手不得手ということで。