私とウルトラマン
・はじめに
推しが「ウルトラマン詳しい?教えて欲しい」と言っていて、
はて、どうやって伝えればいいのかと思ったところ、
推しと同様にnoteで書けばいいんじゃないかと思い、初めてこの"note”というツールに書くことにしました。
・私のウルトラマン
まず、私は昭和のウルトラマンを見たことがありません。
というと語弊を招くかもしれませんが。
昭和ウルトラマン単体の作品は見たことないのです。
例えば、ウルトラマンティガでヤナカーギーが出てきたウルトラの星の回。
例えば、ウルトラマンメビウス。
例えば、V6長野さんが最後にティガを演じられた大決戦!超ウルトラ8兄弟!
それらを見るくらいでしか見たことがありませんでした。
現在は、客演も多く、なんなら昭和ウルトラマンや平成ウルトラマンの力を使って変身するウルトラマンも多いくらいです。
でも私が作品をちゃんと見たウルトラマンは実際、ティガ以降の平成ウルトラマンであると言えます。
・ウルトラマンの世界
ウルトラマンは様々な世界が存在します。
それは、聞きなれた単語だと並行世界、パラレルワールドと呼ばれるものですが、
ウルトラマンの世界では『マルチバース』『別の宇宙』『多次元宇宙』と表現されるものです。
簡単に言えば、昭和のウルトラマンではM78星雲やそれらと同等の星(L77星)のある宇宙が同じ世界として描かれていました。
ですが、平成になってからの1番目と2番目、
ウルトラマンティガとダイナの宇宙はM78星雲とは全く別の物です。
(ダイナは今では珍しくティガの世界観をそのまんま引き継いだ、ティガの世界の続きなのですが)
俗に「ネオフロンティアスペース」と呼ばれています。
その後のガイアやコスモス、ネクサスなどもまた「別の宇宙」の存在です。
平成ではウルトラマンマックスやメビウスあたりはM78星雲と同じ世界(M78スペース)になるのでしょうか。
参照:マルチバース(ウルトラシリーズ) - ピクシブ百科事典
このように、同じ宇宙だったり、別の宇宙だったりしつつ、
しかし時としてそれを飛び越えて宇宙全体の平和を守るのが”ウルトラマン”です。
・ウルトラマンティガ
平成初期生まれの人間が「好きなウルトラマンは?」と聞かれたら、
多くの人が「ティガ!」と答えるのではないでしょうか?
実際、2013年に実施された「ウルトラヒーロー総選挙」では第一位に選ばれております。
ウルトラマンティガは、元V6の長野さんが主演を演じられた平成第一号のウルトラマンです。
というのは厳密には実は間違いで、それ以前にも実は平成ウルトラマンはいます。
ただ、テレビ番組として放映されていた初の平成ウルトラマンがティガなのです。
ウルトラマンティガの世界では、ある日、宇宙からタイムカプセルが飛来し、「怪獣」の出現と、「光の巨人(ティガの巨人)」の存在を示唆されるところから始まります。
実際、タイムカプセルの予言通り、怪獣が現れ、光の巨人がいるピラミッドも見つかりました。
その光の巨人の力を受け継ぎ、戦う戦士が長野氏演じられる「ダイゴ隊員」です。
ダイゴ隊員は、簡単に言うと太古の遺伝子を引き継いでおり、3千万年前に地球に存在していた超古代の戦士の光を受け継ぐことが出来、ウルトラマンティガになれたのです。
ウルトラマンティガはそんな彼が「自分は人間なのか、光なのか」と葛藤しながら、怪獣・宇宙人との戦いに身を投じ、隊員との絆を深め、成長していく物語です。
・ウルトラマンダイナ
ウルトラマンダイナは、ウルトラマンティガの正当な続編であり、
全く同じ世界観を描いています。
ティガの時代の人たちは先輩として扱われ、所属していた団体も「ガッツ」から「スーパーガッツ」に進化、技術力も大きく向上しており、
なんと、火星までワープできたりします!(すごい!)
ティガの時代だと、宇宙漂流している人こそいれど、ガッツのメンバーが行ったのは途中まで精々「月」位だったと思うので、
様々な星にワープできるまで技術力が発展したのもすごいものです。
(それでもティガの時代にその前身たる技術が確立されておりましたが)
主人公アスカを演じられるのは御存じつるの剛士氏。
温厚だったダイゴ隊員とは違い、アスカ隊員は血気盛んな自信家です。
幼い頃は「生意気な奴」という印象を持ったことを覚えています。
アスカ隊員はティガとは違い、本当に急に「ウルトラマンダイナ」の力を得て戦いますが、結局そのルーツは明確に語られることはありませんでした。
・ウルトラマンを好きになったきっかけ
と、ここまで簡単にティガとダイナについて説明しましたが、
実は続編であるガイア、コスモスあたりのウルトラマンについては記憶が朧気です。
マックスについては見ていないですし、メビウスやネクサスは大人になってから見ました。
じゃあどうして大人になってから見たの?というと
「ウルトラマンサーガ」という作品がきっかけでした。
この「ウルトラマンサーガ」、ウルトラマンゼロ(ウルトラセブンの息子)とウルトラマンコスモス、ウルトラマンダイナが出てくる作品になっております。
様々な宇宙を旅するウルトラマンダイナ/アスカ隊員ですが、ある宇宙にある地球(ややこしい説明になりますが、通称『フューチャーアース』と呼ばれるウルトラマンの存在しない宇宙の地球です)が、異星人に侵略されていることを知り、助けに入りました。
しかし、その後消息不明になりながらもウルトラマンゼロ、ウルトラマンコスモスに助けを求め、フューチャーアースに呼び込んだのです。
と、ここまで話しても「あ?そうなの?」という気持ちになると思うんですけど、
実はウルトラマンダイナは、最終回でラスボスを倒した際ブラックホールに捕まってしまい消息不明、ダイナのいた「ネオフロンティアスペース」では「死んだ偉人」として扱われているのです。
その「ネオフロンティアスペース」が今回、登場して、ダイナのその後を描いた、実質「ダイナの続編」であるのです。
今作の主人公はDAIGOさん演じられるタイガ隊員。彼もアスカ隊員と同じくスーパーガッツの隊員であり、アスカの後輩にあたります。
そんな彼がふとして拍子で「フューチャーアース」に誘われ、そこで少年を命がけで守ったことでウルトラマンゼロに気に入られ、ゼロがタイガの命を守るために合体をしました。
しかし、そのタイガは実はある事情でウルトラマンが嫌い(と表現してもいいでしょう)
ウルトラマンゼロに変身することを拒否してしまうのです。
そんな彼の心の成長と、そしてウルトラマンダイナのアフターストーリー、それらを描いた作品になります。
その作品を見たとき、私は高校生でした。
仮面ライダーやスーパー戦隊はしっかり見てたのに、ウルトラマンは「子供向け」と見ずにいた謎の斜構オタクだったのです。
しかし、高校生3年生の受験期、人間関係で色々とあり、まるで鬱のようになっていた時期(不眠だったり、手が震えたり、心臓が急に叫びだしたり)がありました。
それでも大学受験のために勉強しなきゃいけないし、浪人なんかしたらもっと生きていられなくなる。実家もストレスで早く家から出たい。
そんなことを考えていた時期に偶々友人の勧めでこの「ウルトラマンサーガ」を見ました。
泣きました。
心が洗われるような、そんな感情です。
それまで仮面ライダーやスーパー戦隊も見てたのに、
何故か「人の為に自分を犠牲にしてでも守り続けるヒーロー」の姿、
そしてかつて見ていたウルトラマンダイナの続きを知ったことですごく心が洗われて、泣いてしまいました。
それから、ウルトラマンダイナを実家に会ったVHS(ビデオテープ)で見返し、「こんなにキレイな心の持ち主を描いた作品だったのだな」とまた泣いてしまい、
それ以降主題歌である「君だけを守りたい」が大好きになりました。
今でもよく聞いてます。
荒んだ私の心を救ってくれたのはウルトラマンだったのです。
・その後のウルトラマン
ダイナのお陰で受験期を乗り越え、大学生になった私はウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊を改めて見返したり、見たことないものにも手を出しました。
新たに登場したウルトラマンギンガも観ましたし、それ以後のエックス、オーブも観ました。
この頃のウルトラマン(『ニュージェネレーション』と呼ばれています)も結構面白くて、どういう世界観なんだろうとか気になったり、ウルトラマンギンガ・オーブって何者?とか思ったりしました。
話に謎が含まれていて内容が気になるものになっていたのです。
(とはいえオーブ以降は先輩ウルトラマンの力を借りて変身・タイプチェンジする展開が多くて少々不満でしたが)
もうすぐ「ウルトラマンダイナ」をオマージュした作品である「ウルトラマンデッカー」が放映されるのでとても楽しみにしています。
・まとめ
①ウルトラマンと一口に言っても世界観は結構ばらばらだよ
②平成以降のウルトラマンしか見てなくて、昭和ウルトラマンは名前とかざっくりとした話をバラエティやネットで見たくらいだよ
③ウルトラマンも含めて、特撮は超心が洗われるよ(ここに書かなかったけどメビウスもすごい心に響く)
というお話でした。
次回、「シン・ウルトラマン感想編」