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企画書作成の悲喜交々
脚本家・壽倉雅(すくら・みやび)でございます。
脚本に限らず、仕事において皆さんは『企画書』というものを書いたことがありますか?
私も脚本作品ではなく、広告制作やフリーペーパーの編集をしていた当時、自分で企画書を作ったり、別の方の企画書を読んだことがあります。
今日は、そんな企画書のお話をしようかと思います。
あるようでない、テンプレート
企画書は、もちろん内容によって記載内容やデザインも変わってきます。それに、見せる相手が身内(会社でいう社内)なのか、外部(会社でいうクライアント)によっても、記載する情報が変わってきます。
「こうでなくてはいけない」と、いう明確なルールも決まっているわけではありません。
もちろん、企画書なので『表紙』『企画意図』『詳細情報』など記載する大まかな構成は決まっているかもしれませんが、「これを入れれば問題ない」ということも決まっていません。
つまり、構成は曖昧で「これ!」というテンプレートは、存在しないのです。
確かに、PowerPointなどのソフトを見れば、テキストの位置や図形の配置などのテンプレが存在しますが、結局は自分の思うデザインや構成の事を考えると、企画書作りをメインにする方にはちょっと不足かもしれないですね。
ドラマにおける企画書で入れなければいけないこと
作品の企画書というものを、私も何回も作ってきました。お恥ずかしながら、そのほとんどが採用につながってはおりません。日々、模索しながらも悪戦苦闘しながら、デザインを工夫したり、記載情報の取捨選択をしたりしています。
参考のために様々な資料を読みあさったうえで、私はひとつの結論にたどりつきました。それは表紙に入れるべき情報です。
現在の私の中での企画書テンプレとして、表紙に入れているのは
・ドラマタイトル
・イメージ画像(フリー素材などを使用)
・ドラマのキャッチコピー(仮でも)
・3行のログライン
・テーマもしくはスローガン
この4つをバランスを見ながら体裁調整しています。
そこからは、基本的なドラマ企画書と同じで『企画意図』『登場人物紹介』『全体プロット』という構成です。
この企画意図や登場人物紹介もまた、デザイン的な工夫として強調すべき文章はフォントを太くしたり文字を大きくし、登場人物紹介は「いらすとや」の素材を使用してイメージイラストを入れています。そうすることで、何となくでも登場人物を可視化できるからです。
あくまでこれは私のやり方なので、この企画書の構成やデザインが正しいかどうかは限りません。監督やプロデューサーを兼任する脚本家さんだと、登場人物紹介の時に想定するイメージキャストの俳優さんや女優さんの写真を入れるパターンもあります。
正解があるようでない企画書の書き方。正解がないのは、脚本も同様です。解釈も人それぞれなのです。正解がひとつではない、それはつまりクリエイティブだと思っています。
そんなクリエイティブを、私はいつまでも突き詰めていきたいです。
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