ダンサーたちの交換日記 「こうふく日記」 2021年1月16日(土)
「こうふく日記」とは
2020年4月に上演を予定していたダンスパフォーマンス作品の出演者4人による、いつか4人で踊る日までの交換日記。週ごとの担当者が1日分の日記を書いてゆきます。
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由佳
0:00 お世話になっているにいさんたちからメッセージが届く。律儀だ。にいさんたち、めちゃくちゃ律儀。やさしい。ありがとう。正確には一方は今日になる前。この曲聴くと何かいいらしい。はじめてちゃんと聴いた。クリープハイプ。
4:25 この曲で起きようと決めていた曲がある。普通に目覚まし止めてしまった。まぁいい。
のんびりしかけて、起きて、支度をはじめる。
着る服は決めていた。リュックにはデライツのフィグクッキーとボルヴィック。
書き置きをしようか迷ってやめて、家を出る。
電車に乗る。乗るはずの電車には遅れてしまった。
いろいろ、向かう途中、曲を聴いた。最近よく聴くの、なんかいまこれかなっていうの、いろいろ。
電車に揺られながら空の色が変わっていく場所をみる。これはこれで、よいな。
何度もこの日を訊いてきたともだちは、ちゃんと、覚えていた。会う度訊かれていた頃は、いじめられてるみたいな気持ちになったり、そうじゃない、ちがうよと、思いなおすのを繰り返した。自分の弱さとか余裕の無さとか、不甲斐無く感じられ、訊かれる度、修行しているみたいな気持ちになった。数年ぶりに会ってこの日のことをともだちからきいたとき、ただ素直にうれしかった。うれしかったことにほっとしたし、そのことを伝えたかったけど、どうだっただろうか。
いろいろ、今日のこと、覚えておきたい。
それで、今日は朝日をみることにした。
以前、初日の出、ひとりで、あまり楽しく見れなかった。初日の出、ではないけど、なんだかいい気持ちで日を、みたくて、いま、今日はここにくることにした。
ぽーんとまあるくおおきなお日さま。
すごいー。
今日初めて発した言葉はそれだった。30さい。
本当は山に行きたかったけど、海。
海もわるくない。
いいじゃん、わたし、いい感じじゃん。
そう思った。
もっと近くにいきたくて、
水の上に立って、しゃがんで、水面の近くでみていたら、お風呂に入っているみたいな、心地よさがあった。
日のひかりって、ほんとうにあたたかい。
寝転がって、しばらくぼんやりする。
こころもからだもたくさん動かして健やかにいきたい。いくんだと、そう思った。
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