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あんまり同じところにとどまらないほうがいい


私の仕事は脳みそで考えることがメインだ。

机にかじりついて、パソコンと睨み合って、
インプットとアウトプットを繰り返す。

ひねり出したアイディアに対して、
あーでもないこーでもないと考え続ける。

良いものが創り出せた!と興奮しても、
翌日見てみると全然良いと思えなかったり。

「この日までに」というプレッシャーの中で、
全く考えが捗らなくて焦ったり。


そしてその業務時間中に煮詰めた脳みそを、
業務時間外にまで持ち越してしまうことが多々ある。

脳に思考がこびりついて離れない。

休む時は休んだ方がいいと分かっていても、
成果を産めていない焦りから離れることができない。

離れないというより、剥がせないって感じ。



ふと、よくないな、と思った。

なんとなくの感覚だけど、同じところにずっととどまらない方が良いんじゃないかな、と、夕方のふわりと軽やかな風を浴びながら駅まで歩く道中で、思ったのだ。

なので、イヤホンを耳に突っ込んで、解散してしまった推しの音楽を聴いた。

するするっと、自分がこの場所からはずれて、どこでもない場所に漂うことができた。



年末、ひとりでどこかへ行こうと思っている。

旅と呼ぶほど長い道のりではなく、旅行と呼ぶほどめぐる目的地があるものでもない。

ここではないどこかへ行き、ふわふわと散歩をしたり、ぼーっと海を眺めたり、何もしない時間を過ごす。

自分があゆむ旅路の途中に、そんな余白をちょうどよく置いていきたい。




そんなことを思いながら、もがいたり、穏やかであったり、色んな寄り道をどやどやと味わいながら生きているよ。

もうすぐ一つ歳をとる。

28歳の景色は、どうだったかい?





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