《スキタイのムスメ》あまりネタバレしない程度の攻略メモ
最近ポチポチとプレイしている【スキタイのムスメ : 音響的冒剣劇】(有料ゲーム)の攻略メモです。
ぱっと見なんのことかよくわからない世界なんだけど、何回かくりかえしてプレイするうちにじわっとよさがわかってくる、みたいなところがあるゲームです。
が、つくりがコリすぎてて、わかる人にしかわからない、みたいな気配はあるけど……(^_^;)
まだ途中までしかおわってませんが、自分がやってみて、知ってたら便利かなー……と感じたところをメモっておきます。
∴ ∵ ∴ ∵ ∴
① 世界観
ゲーム全体が1枚のレコードで、A面が現実の世界、B面が夢の世界、という設定になっています。
てなわけで、主人公である《スキタイのムスメ》が現実 → 夢、夢 → 現実、と行き来するとき、レコードがひっくり返されるアニメーションが挿入されたりしますが、コレ、なにげにイケてます。
私たちプレーヤーは、なんか心理学の実験だか治療だかの被験者としてこのゲームしている、ということになってるらしいです。で、冒頭に登場する現代人《アーキタイプ》が、その実験の主催者か案内役かなにかのようです。
そんなわけか、各ステージは《セッション》と呼称され、Ⅰ〜Ⅳ まであります。
プレーヤーのいる現実の世界の月の満ち欠けとゲームの進行がリンクしています。
といっても、ゲーム内で月の満ち欠けをイジれるので、夜空や暦をにらみながら満月や新月の日を待ったりする必要はほぼありません(このことについては別項でふれましたので、そちらをご参照ください)。
ワードセンスが独特です。たとえば、ダブルタップが必要なところで「トントンする?」との言葉が表示されたり。
そよせいか、謎解きのヒントも暗示的でわかりにくいです。ぶっちゃけ、攻略サイトをさっさと参照したほうがマシ。だけど、あとでログ的な役割の《絶世の大書》を読み直したり、2周目をプレイしたりしたときに、「ああ、このコトバにヒントがあったわ……」と、じわっと気がつく。そーゆーのも、まぁ、悪くはないです。
ゲーム製作者側は、ツイッターでプレーヤー同士、情報交換しあいながら謎を解いてほしい、とかと意図してたんじゃないんでしょうか。だから謎をあえて解きにくくしてんのかな、と解釈してます。
それから……なにかとスマホを横持ちから縦持ち、縦持ちから横持ちへと回転させられるのも、このゲームの特徴です。
ところで、謎解きは激ムズですが(ただし、わかってしまえばあっけない)、バトルは慣れたら激簡単です。
要注意なのは、音の設定。聞き取れないくらい微かな音から爆音まで、音のボリュームの幅が広いです。音自体も、エコーというかひずみというか、独特のエフェクトがかかっていて、ちょっと聞き取りにくい。でもまあ、それもふくめてこの【スキタイのムスメ】の世界観なんでしょうね。
細かい音までひろってサウンドの世界にひたるためにもヘッドホンは必須なんだろうけど……なんらかの爆音対策は講じておかないと、耳にはよくないかな、と思います。
② とにかくギャップがすごい世界
【スキタイのムスメ】はドット絵で描かれた、神話的な世界です。
主人公が山道をてくてく歩いているだけで映画みたいにサマになる。ドット絵好きな私にとっては、グラフィックがマジでカッコいいゲームだと思います。それから、木々の幹の間から透けてくる光の感じとか、水しぶきでパールのように光ってる滝の水とかもハンパなくキレイです。あ、あと、風景が水面に逆さに映っているさまとか、逆さの風景の中をやはり逆さになって動いていく主人公とか、コレもはやアートだよ、ってレベルで美しい。
音楽もなんかクールでよきです。ELP の「タルカス」……とはちょっと違うかもしれないけど、神話とロック、っていう組み合わせには一脈通じるものがあるのかもしれませんね。
その一方で、主人公の《スキタイのムスメ》は、ふつーにイマドキのことばでしゃべります。なにかを達成したときの効果音とか、バトルシーンとかも、突然、ファミコンの時代を思い出させるような昔なつかしい(そして、ちょっとちゃっちい)音がしたり絵柄になったりします……って、おいおい、お子様かよ!
アート過ぎるグラフィックや超クールな音楽と比べて、ツッコみどころしかない。ギャップ、ありまくりです。
それから、主人公のサポートをしてくれる登場人物《丸太さん》なんか、もう、最初からやる気ないですしね。音声で入ってるセリフも、まったくの素ですよ、素。そこには日常以外のなにものも存在しません。
このゲーム【スキタイのムスメ】のストーリーは、ひと言で要約しちゃうなら、神話的な英雄の叙事詩です。だけどそのわりには、全員が勇ましさとか、カッコよさとか、使命感とか、英雄モノのお約束とはみょうに無縁……だけど、まあ、英雄譚の実際のトコロなんて、そんなもんなんじゃないかな、なーんてことも考えさせられます。ふつーよりちょっと強くてヤル気のあるイマドキの若者が、実力と僥倖との両輪で成功する、そのエピソードが世に流布するうちに尾ヒレはヒレがついて、いつのまにか神がかった英雄伝説になってしまっただけだよ、みたいな。
プレーヤーが現実の世界の月の満ち欠けを待たないとゲームを進行させられないのも、ヒーローのリアルを追体験してるようなもの、と考えたら、私的には、あーね、って感じです。実際のヒーローも、イベント発生まで月の変化を待つしかすることがなかったわけだろうから、ヒマだったろうし、今日もマジでだりー……ってげんなりする日もあったんじゃないか、って思いますしね。
そんなわけで、通常のヒロイックなゲームにはないこれらのギャップについて、「をかし」と思えるひとにはウケるゲームだろうけど、これらのギャップに「はぁ? それで?」とシラケちゃうひとには価値の感じられないゲームになってしまうんだろうな、って思っています。
しかしまあ、宣伝文句でハードルあげすぎてて、それとのギャップがいちばんすごいかな、ってのがいまのところの率直な感想です。だけど、いったん期待値をゼロにしてからゲームをプレイしたら、だんだんとよさが目に入ってくるんですけどね。
主人公が初めてゲーム世界に降り立ったシーンで、《見て、聞いて、触れて》っていう3つのコトバが表示されるんだけど、必要なのはまさに、先入観なしにゲームの世界に「見て、聞いて、触れ」ることかな、って思ってます。
③ 登場人物
◇ スキタイのムスメ
主人公。なにか壮大な目的のためにこの山地にきている。目的は、ゲームの進行にしたがい、すこしずつ明らかにされる。めっさイマドキのことばでしゃべる。
◇ オトメちゃん
羊の世話をしている山の民の少女。ゲーム進行に必要なヒントをくれる。くれるヒントは、月の満ち欠けにつれて変化する。
◇ 丸太さん
薪をパッキリ割る職業?の山の民。このひとがくれるヒントもやはり、月の満ち欠けの影響を受ける。《ミンギ・トウ》の伝承についてなにかとくわしい。
最初に主人公の道案内をしてくれたりもするが、基本的に態度が投げやり。たぶん、過去に何人もの冒険者を相手をしてきて、全員謎が解けないまま死んでしまって、イヤ気がさしてんだろうな……と想像される。
あと、闘技場でブラッドスポーツを観戦するのが夢だけど、ロイヤルアリーナのチケットは51万円もするので手が出ない……というような内容の世間話を延々としてくれる。これを聞くのがなにげにこのゲームの楽しみとか醍醐味だったりする。
◇ アーキタイプ
ゲームの案内役的な存在。背広を着て葉巻をふかしている現代人。主要な情報はこのひとから得られる。
◇ 幽霊たち
主人公同様、《トライゴン》の謎を解きに冒険の旅に出たものの、目的を果たせず横死したひとたちの幽霊。出現ポイントは4ヶ所(うち1ヶ所は、夢の世界)。
それぞれが、ゲーム進行に必要なヒントをくれるが、なかには、「スマホ本体の日付設定をイジる」というチートを授けてくれる者もいる。そこから、これらの幽霊は、月の満ち欠けを忍耐強く待つことができずにプレイを放棄してしまったプレーヤーたちがゲームの世界に残した残存思念かなにかではないか、と想像される……知らんけど。
◇ 不死の亡霊 (ゴゴリチク・マス)
《ミンギ・トウ》の地下で眠っていた亡霊。名前は、《ゴゴリチク・マス》。主人公が呼び覚ましてしまった。
以後、ちょこちょこ出てきては、バトルを仕掛けてくる。バトルは楽勝で勝てるけど、ちょっとめんどくさい存在。
◇ クマズリー
夢の世界にでてくるクマっぽい怪物。《月の洞窟》の鍵を持っている。現実の世界の月齢によっては出現しないこともあるらしいので、《セッション Ⅲ》にはいる前は、攻略サイトと日々の月齢をチェックする必要アリ。
戦って撃退した後、「息の根を止める」かどうか問われるが、その後の展開にどう影響するかは不明。いまのところ、息の根を止めない、でプレイしてみている。
◇ 謎の男
夢の中でギターみたいな楽器を演奏している。
《明月》になるとちゃんと自己紹介してくれるうえに、とある条件をみたすとめっちゃ感動的な音楽を聴かせてくれる(ただし、やや長め)ので、じっくり味わうべし。
◇ トライゴン
登場人物、というか、光る三角形。5体の《森の精》を呼び覚まして呼び出し、戦って、勝って、従えないといけないらしい。
黄、赤、青(黄金・明月・暗月)の3つが存在する。3つあわせて《トライゴン・トライフェクタ》と呼ぶらしい。
④ マップ (A面) 現実の世界
◇ 羊のいる草原
主人公が最初に出現し、《オトメちゃん》と出会う場所。
《森の精》の出現ポイント。
↓
◇ 山小屋
山小屋の中で椅子に座って眠ると、夢の世界に行くことができる。また、ヒットポイントも回復する。
小屋の横の薪の山の前で、《丸太さん》が薪割りをしている。
《セッション Ⅲ》では、《丸太さん》の世間話が聞ける。
小屋の前の池は、《森の精》出現ポイント。
↓
◇ 石壁とミンギ・トウへの扉
扉の鍵は《丸太さん》が持っている。
《セッション Ⅱ》開始時、主人公はここに出現する。
《森の精》出現ポイントであるツグミの巣がある。
↓
◇ ミンギ・トウへの古道 1
大きな滝と丸太橋がある。
狼のような三目の怪物と戦う場所。
《森の精》出現ポイントで、《幽霊》出現ポイントでもある。
↓
◇ ミンギ・トウへの古道 2 (月の洞窟)
脇道にそれると、《月の洞窟》がある。
《月の洞窟》から出ると、必ず《不死の亡霊》が出てきてバトルになる。
↓
◇ 危難の崖
《セッション Ⅰ》で《丸太さん》の世間話が聞けるポイント。
ここの謎をクリアしたら、《ミンギ・トウ》へ渡ることができる。
《森の精》出現ポイント。
《幽霊》出現ポイント。
↓
◇ ミンギ・トウ
ここで《絶世の大書》を手に入れる一方で、《不死の亡霊》を呼び覚ましてしまい、バトルになる。
④ マップ (B面) 夢の世界
◇ ひときわ高い峰
《山小屋》で眠りについたあと、主人公が出現する場所。
下へ降りる道は2本あるが、下ではつながっている。
↓
下に降りて右へと進んでいくと、湖がある。
湖は歩いて渡れる。
↓
◇ 大樹
湖の対岸をさらに右へと進んでいくと、大樹に行き着く。
大樹の洞の中で《クマズリー》と戦い、《月の洞窟》の鍵を得る。
また、大樹の洞は、《幽霊》出現ポイント。
↓
◇ 夢の中の山小屋と草原
大樹の左に進むと《山小屋》、右に進むと《草原》がある。
《山小屋》と《草原》は現実の世界とほぼ同じビジュアルで、地続きになっている。
夢の中の《山小屋》に入ると、自動で睡眠に入り、現実の世界に戻ってくる。
⑤ 各セッションでのミッション
◇ セッション Ⅰ ミンギ・トウに登り、絶世の大書を手に入れる
このゲームのチュートリアル的な位置づけ。
《丸太さん》と古道を登り、《ミンギ・トウ》に渡り、《絶世の大書》を手に入れてくる。
呼び覚ましてしまった《不死の亡霊》と戦う。
◇ セッション Ⅱ ソーサリーの歌を習得し、森の精を呼び覚まし、黄金のトライゴンと戦う
ソーサリーの歌を習得する(主人公を長押しするとソーサリーモードになる)。
《森の精》5体を呼び覚ます。
《黄金のトライゴン》と戦い、従える。
◇ セッション Ⅲ すべてのトライゴンを見出し、従える
プレーヤーのいる現実の世界の月齢の影響を受けるセッション。
《トライゴンの森》を見出す。
幽霊たちと会話する。
《月の洞窟》の鍵を手に入れる。
夢の世界で《森の精》見つけ、残り2つの《トライゴン》を見出す。
◇ セッション Ⅳ
ゲームのフィナーレ。
なんとなく名残りおしくて進めずに放置しておくと、虹が消えて終わらせられなくなってしまう(実話)。
⑥ 持ち物
◇ 絶世の大書、および月の満ち欠けについて
いわば、ログ。主人公がかわした会話の記録が残る。また、主人公をふくむ登場人物たちが頭の中で考えていることも自動で記録され、それらがツイッターのタイムライン風に表示されている。
新しい内容が付け加わったら要チェック。謎解きのヒントになる……といっても、わかりにくいけど。
それと、《明月》《暗月》まであと何日かも表示してくれる。
《明月》《暗月》は、ちょうど満月・新月の当日だけでなく、その前後の数日間もふくんでいる。なので、「今日が満月だったのに、うっかりしてた……!\(◎o◎)/」だなーんて、あわてなくても大丈夫。
◇ 幻覚の見えるキノコ
3本まで所持可能。あとは、食べては採取し、食べては採取し、をくり返すのみ。
現実の世界のほうでは、取ったあと生えてこなかったりするけど、夢の世界のほうでは、いちど取っても次回には生えている。
食べると見えないものが見えてくる。ソーサリーの力と同時に使うとよいらしい。
◇ 剣と盾、それからバトルの戦い方
基本的にバトルで使用。
バトル以外で使う必要があるときは、《剣》になんらかの反応がある。
《剣》は、敵を攻撃する、あるいは、敵の飛ばしてきた光を弾き返すのに使う。
《盾》は、敵の攻撃を防ぐのに使う。また、合図とともにタップすると、溜めの攻撃を避けることができる。
トライゴンとの戦いのときは、長押しして《盾》を掲げたままにしておくと、ヒットポイントを回復できる。
⑦ 森の精、トライゴンを呼び出すヒント
ネタバレしないていどに、ヒントを書いておきます。
◇ 森の精を呼び覚ます
ソーサリーモードにして、あちこちタップしたりこすったりしてみる。正解ならその場所に光の輪が残り、きれいな音がでる。
《明月のトライゴン》《暗月のトライゴン》を呼び出すための《森の精》は、夢の世界で探す。
《黄金のトライゴン》を呼び出すための最初の3体の呼び覚まし方は比較的わかりやすい。だけど、残り2体のやり方はわかりにくいので、さっさと攻略サイトを見たほうがマシ。
《明月のトライゴン》を呼び出すための5体は、《黄金のトライゴン》の5体とほぼ同じパターンなので、攻略サイトを見なくても容易に類推できる。
通常時の夢の世界の状態を知っておけば、いつもと違うところがすぐわかるので、比較的取り組みやすい。
《暗月のトライゴン》を呼び出すための5体も、《黄金のトライゴン》《明月のトライゴン》のやり方をヒントにできるが、やや難易度が高い。
とにかく画面を触りまくって探す。きっかけさえつかめたら、攻略サイトに頼らずとも解くことができる。
◇ トライゴンを呼び出す
《黄金のトライゴン》を呼び出すとき、もし詰まったら、公式サイトのデモ動画を確認するとよい。モロに答えがでている。
残り2つのトライゴンの呼び出し方は、《黄金のトライゴン》の応用になる。
ヒントは、最終的には片手もしくは両手で指2本を使うと解ける、ということ。
∴ ∵ ∴ ∵ ∴
とりあえずこんな感じかな……。
いまは、暗月を待ちながら、山の中や夢の中をウロウロして、キノコを食べて幻覚を見たり、ソーサリーの歌を歌ったりして暇つぶししてます。
この記事も、月待ちの暇つぶしの一環です。
マップもちいさいし、必死にならないとクリアできないような謎もないし、バトルはちゃっちいし。
最初からやり直しても楽勝で今の到達点まで戻ってこれるので、もうすでに暇つぶしに2周か3周してしまいました。
タイパ重視でなんでもかんでもアマゾンで翌日には手に入るような世の中なんで、あえて急がないゲームとして月を待ちながらタイパ悪くプレイするのも悪くはないなー、って思います(*^_^*)
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