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映画感想01「禁じられた遊び」

note始めたばかりの普通のサラリーマンが平日に書くことなんてすぐに思いつくわけもなく、1分ほど考えた結果、書くことに悩んだときには自分の好きな映画を紹介すればいいんだという結論に行きつきました。

とはいえ恐らく多くの方が「それメジャーじゃん!!」と言うであろう作品ばかりになるリスクもあり、そこはもう自分のアウトプットなのだから別にいいじゃん!という開き直りな気持ちもあります。

というわけで今回紹介するのはルネ・クレマン監督の「禁じられた遊び」です。

・・・どうでしょう、タイトルだけを見ると18禁な感じがします。しかしこれは1952年フランスで作られた白黒映画です。子供を通じた反戦ものです。

 1940年6月、南仏の田舎。機銃掃射で両親を失い、さまよっていた5歳の少女ポーレットは、少年ミシェルと出会い彼の家に連れていってもらう。ポーレットのために死んだ子犬の墓を作るミシェルから、死んだものはこうやって葬る事を教わったポーレットはミシェルといっしょに次々とお墓造りをしていった……。90分足らずのモノクロ・フィルムにこめられた、美しく悲しい反戦への静かな訴え。ナルシソ・イエペスの切々と鳴り渡るギターのメロディも涙腺を緩ませる大きな力だ。
https://www.allcinema.net/cinema/6098

これを初めて見たのは高校3年生。受験勉強真っ盛りの中、毎日勉強漬けの日々に嫌気がさしたので、近所のCDショップの500円DVDコーナーにふと目をやると、「禁じられた遊び」という淫靡なタイトルの映画があるではないですか。邪な期待を胸になけなしのワンコインで買い、急いで自宅に帰って観れば180度違った作品に驚かされたのでした。

最初は裏切られた気持ちでいっぱいだったものの、物語が進むにつれて没入し、最後はしばらく余韻にひたっていました。実は当時あまり映画という映画は見ておらず、久しぶりの映画ということもあり「映画って面白いな」と心から思えたのでした。

そうした意味で自分が映画好きになった、自分史上重要な作品であることは間違いありません。

この作品で登場する二人の少年少女は、子供ゆえにとても純粋なんですよね。当時は戦時中ですから、死が日常で当たり前になっている。だから簡単に生き物だって殺すし、それが何故いけないことかも分からない。それが映画を観る者にとって心が痛みます。

大人がはじめた戦争によって、無垢な子供たちの価値観が変わっていく。戦争は死だけではなく、こうした悲劇ももたらすものなのだと感じました。

ナルシソ・イエペスが奏でるメロディーも映画にマッチしています。大学生時代にこれを演奏しようと練習しましたが、結局コードが覚えられず挫折したのもいい思い出です。

今日も最後までお読みいただきありがとうございました。

monkey01

最後までお読みいただき、ありがとうございました!「こうした方がもっと読み手に伝わるよ」など、いろいろアドバイスいただけると嬉しいです!!